バルセロナは彼の実力を見誤った 来夏で契約の切れる両利きのスピードスターはどこへ

来夏でフリーになるデンベレ photo/Getty Images

獲得する人材は見極めねば

ボルシア・ドルトムントのアーリング・ハーランドやパリ・サンジェルマンのキリアン・ムバッペのように、20代前半の選手の活躍が目立つ今の欧州サッカー。彼ら以外にも多くのプレイヤーが若い年齢でチームの主力として活躍しており、若く優秀な選手は移籍金が高額になる傾向にある。しかし、移籍というものはギャンブルであり、高い移籍金を払ったからといってそれに見合った活躍をするわけではない。

バルセロナへ移籍したフランス代表FWウスマン・デンベレがまさにそのタイプだ。フランスのレンヌで頭角を現し、ドルトムントへ加入したデンベレ。ドイツでも変わらない活躍を見せるとスペインの強豪バルセロナへ約191億円の高額な移籍金で買い取られることになった。しかし、怪我の多い選手であり、最も活躍した18-19シーズンですら8ゴール5アシストと、その移籍金に見合った選手ではない。

そんなデンベレだが、来夏で契約が満了となりフリーでの移籍が可能となる。クラブ側はフリーでの放出を避けるために契約延長を考えているようだが、未だに進展はない。

英『90min』によればプレミアリーグのニューカッスルがフリーでデンベレの獲得を目指していると報じている。怪我の影響で満足にプレイ出来ていない同選手だが、両足を利き足のように使う器用さやテクニックとスピードを生かしたドリブルなどを見れば、バルセロナが高額の移籍金を支払ってでも欲しくなるような選手であることは間違いなく、生まれ変わったマグパイズはチームの顔として引き入れたいと考えているのだろう。また、年齢も24歳と若く今後にも期待できる点も評価されていると考えられる。

今年はプレイではなく差別問題で注目を浴びたデンベレ。今のところ移籍金に見合った活躍をバルセロナでは見せられていないが、来夏で移籍してしまうのか。

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