ついにミラン“9番の呪い”は解かれるのか 勝負どころで輝く35歳のストライカー

ミランで好調な滑り出しを見せているジルー photo/Getty Images

頼もしい活躍で早くも順応

2012年にフィリッポ・インザーギが引退してからというもの、着用した選手がことごとく活躍できないという事態に見舞われていたACミランの“背番号9”。かつてはマルコ・ファン・バステンやジョージ・ウェアといった名手も背負った番号なのだが、そのプレッシャーからか近年9番を背負った後輩たちはその誰もが伸び悩んだ。インザーギの後を受けたアレシャンドレ・パトに始まり、昨季退団したマリオ・マンジュキッチまで、この“9番の呪い”に沈んだのは9年間で実に10名にも及ぶ。

しかし、その呪いもついに解けるときがきたのか。今季からミランでこの背番号9を着用しているフランス代表FWオリヴィエ・ジルー(35)は、ここまで非常に元気な姿を見せている。そこまで圧倒的な得点数を記録しているわけではないものの、今季はリーグ戦6試合に出場して4得点。まずまずのスタートを見せており、チームメイトとの連係も良好だ。

加えて、得点のタイミングも効果的。今季初得点と2点目を記録した第2節のカリアリ戦(4-1)では相手を突き放すチーム3点目と4点目を挙げるなど、相手の戦意を削ぐゴールを立て続けに決めている。そして、8節のエラス・ヴェローナ戦(3-2)では逆転劇の口火となるゴール。先日の第10節トリノ(1-0)でも、ジルーは貴重な決勝ゴールを挙げてみせた。試合の行方を左右するシーンで一気にミランへ流れを引き寄せるゴールは多く、その得点数以上に彼の貢献度は高いと言っていいだろう。

ここまで“9番の呪い”などお構いなしに活躍を続けるジルー。はたして、この35歳はついに近年ミランが悩まされてきた呪縛を解くこととなるのか。今後もベテランストライカーの活躍には注目だ。

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