来季はチェルシーでブレイクも? チャンピオンシップで牙を研ぐ“18歳”の守備者

ハダースフィールドで印象的な活躍を見せるコルウィル photo/Getty Images

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あらゆるスタッツでチームトップの活躍

アントニオ・リュディガーにアンドレアス・クリステンセン、セサル・アスピリクエタ、チアゴ・シウバなどを筆頭に、豊富な選択肢を持つチェルシーの最終ライン。今季ここまでのプレミアリーグにおける失点数はわずか「3」と、その強固な守備陣はリーグでも屈指のレベルを誇っている。チェルシーはかねてより堅守が売りのクラブだが、2021-22シーズンもその強みは健在。トーマス・トゥヘル監督の下では、どんな選手が試合に出ても守備の強度が保たれている印象だ。

しかし、来季に目を向けてみると、やや不安な要素がチラホラ。今季こそ優秀な守備者が多く揃っているチェルシーだが、2022-23シーズンにはその最終ラインが一気に解体されることとなってしまう可能性がある。T・シウバはすでに37歳と高齢で、リュディガーとクリステンセンの2名は今季限りで満了を迎える現行契約の延長交渉がさほど進展していないと現地メディアによって伝えられている状況。最悪の事態は起こりうる。

しかし、もしそうなったとしても、チェルシーには頼もしい若手がいることを忘れてはいけない。期待したいのは、レンタル先で着実に成長を見せている18歳のセンターバックだ。
その名はレヴィ・コルウィル。今季チャンピオンシップ(英2部)のハダースフィールド・タウンにレンタルされている同選手は、武者修行先で早くも定位置を獲得し、そのなかでは印象的なスタッツも記録している。データサイト『SofaScore』によると、タックル数(20回)や地上戦勝率(64.91%)、空中戦勝率(67.92%)はいずれもチームDF中トップの数値。地上戦でも空中戦でもタイトなディフェンスを披露しており、今ではチャンピオンシップでも一目置かれる存在となった。

「彼は非常に若い選手だが、本当にさまざまな場面で素晴らしいプレイを見せてくれている。まだ改善点はあるけれど、レヴィがいるだけでチームの安定感がまるで違うんだ。個人の能力も高いが、彼はチームのことを考えてプレイできる。将来的にはこの国を背負うCBの一人になると思うよ。彼を指導できるのは私にとっても非常に素晴らしいことだ」(英『Daily Mirror』より)

そんなコルウィルの才能には、ハダースフィールドを率いるカルロス・コルベラン監督もこのように賛辞を送っている。チャンピオンシップで牙を研ぐ18歳の若き守備者。来季のチーム編成に関して少し不安が残るチェルシーだが、次世代を担う頼もしきヤングスターが育ってきていることも忘れてはいけない。

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