いつの間にか“攻撃型アトレティコ”に クリーンシートが4つしかないシメオネ流の異変

追いつく攻撃力は備えているアトレティコだが…… photo/Getty Images

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守備が落ち着かない

リーガ・エスパニョーラ連覇を目指すアトレティコ・マドリードは強い。今夏にはFWアントワーヌ・グリーズマンも復帰し、戦力はレアル・マドリードやバルセロナにも負けていない。

ただ、気になることがある。ディエゴ・シメオネのチームカラーが変わりつつあるのだ。

ルイス・スアレス、グリーズマン、アンヘル・コレア、ジョアン・フェリックスら豪華な攻撃陣が話題を集める一方で、自慢だったはずの守備が落ち着かない。
今季のアトレティコで目立つのが、先制を許してしまうパターンだ。

例えば24日のレアル・ソシエダ戦も、相手に2点のリードを許したところからスアレスが2得点を奪って2-2のドローに持ち込んでいる。

さらにチャンピオンズリーグのミラン戦も先制を許し、後半に2点を奪って逆転勝ち。9月21日のヘタフェ戦も同じ展開で2-1と逆転勝利、8月29日のビジャレアル戦は常に相手に先行される展開の中、後半アディショナルタイムに相手の珍プレイで2-2に追いついている。

先にリードを許す展開はシメオネのチームらしくないもので、今季はリーグ戦とチャンピオンズリーグ合わせてクリーンシートが4つしかない。ビハインドを跳ね除ける攻撃力が身に付いているのは心強いが、エネルギーを要する戦い方なのは確かだ。

粘り強く守り、巧みにリードを守って勝つ。それがシメオネ流だったはずだが、やや攻撃偏重になっているのか。内容は少々気になるものとなっている。

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