昇格組から得点を奪えないバルサの貧弱な攻撃陣 メッシ移籍で露呈した攻撃メカニズムの欠如

メッシ不在でどうやってチャンスを作り出すかが課題となる photo/Getty Images

暗黒期を抜け出せるか

ロナルド・クーマンの解任が発表されたバルセロナ。エル・クラシコと昇格組であるラージョ・バジェカーノでの敗戦が彼の立場を悪くさせたのか、オランダ人指揮官はバルセロナを去ることになった。後任についてはカタールで監督業を学んでいるシャビ・エルナンデスが候補となっており、近日中にクラブ側から何か発表があるだろう。

ようやく暗黒期から抜け出せる機会を得たバルセロナだが、問題は山積みだ。特に前線は得点力不足に陥っており、これは監督の交代で劇的に改善するとは思えない。

リオネル・メッシが去った今、明確なチャンスメイカーはペドリが該当するが、彼は怪我で離脱しておりバルセロナは苦しんでいる。他にも勢いのあるアンス・ファティやガビがいるものの、そもそも彼らのような若手に頼らなければならない状況がバルセロナの苦しさを物語っている。

直近のラージョ・バジェカーノ戦ではフィリペ・コウチーニョがトップ下のような役割を与えられており、バイタルエリアでボールを受けていたが、前を向くことができず機能していなかった。純粋なストライカーであるセルヒオ・アグエロがボックス内で良い位置を取っていただけに、この問題は早急に解決したい。現状では中央が止められてしまえばサイドからのクロスが主な攻撃手段となっており、それでは得点は奪えない。

メッシが去りバイタルエリアを有効に使える選手が少なくなってしまったバルセロナ。現状最もチャンスを生み出しているのは左サイドバックのジョルディ・アルバであり、次の監督はまず攻撃のメカニズムを組み立てるところから始まりそうだ。

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