現世界最高の“修理屋”? ユーヴェ、チェルシー、インテルを立て直すコンテの手腕

多くの成功を収めてきたコンテ photo/Getty Images

前のシーズンに順位上がらなかったチームを優勝へ導く

状態の良くないチームを立て直す術に長けている指揮官。アントニオ・コンテにはそんなイメージがついてきた。

指揮官には色々とタイプがあるが、コンテは早期成功型と言っていい。これまでユヴェントス、イタリア代表、チェルシー、インテルで成功を収めてきたが、特長的なのは在籍年数が短いことだ。

指揮官になってから最長任期はユヴェントスでの3年間となっており、コンテは結果を出して早々に退任してしまうケースが多い。

また、コンテは苦戦しているチームを立て直すのが上手い。ユヴェントスの指揮官に就任した時、チームは前のシーズンをリーグ戦7位で終えていた。それをコンテは1シーズンで立て直し、セリエA無敗優勝へ導いてしまったのだから驚きだ。

2016年より就任したチェルシーも、前のシーズンは10位と絶不調。しかしこちらも早々に立て直し、見事にプレミア制覇を達成した。コンテの3バックが大きく注目されるようになったのもこのあたりだろう。

そして昨季まで指揮したインテルだ。王者ユヴェントスがアンドレア・ピルロの下で苦戦したことも大きかったが、コンテは前のシーズンを4位でフィニッシュしていたインテルをスクデットへ導いた。開幕当初インテルが優勝すると思っていたサッカーファンはあまり多くないだろう。

1つのクラブを長く指揮するのではなく、壊れかけたチームを立て直して頂点へ導く。コンテにはこのようなイメージがつきつつあり、早期に結果を求めるクラブにこそコンテは合っている。

今ならマンチェスター・ユナイテッドだ。オーレ・グンナー・スールシャールの後任候補としてコンテの名前が挙がっているが、マンUも今は上手くいっていない。クリスティアーノ・ロナウドを筆頭にタレントは揃っているため、コンテならば立て直せるかもしれない。

修理屋とも言えるコンテはマンUへ向かうのか。その手腕は今や欧州でもトップ5に入るといっても大袈裟ではないだろう。

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