プレミア初挑戦は苦戦も 元世界最高のボランチは名将の道を辿ることはできるか

面白いチームを作っているヴィエラ photo/Getty Images

面白いチームを作っている

今季のプレミアリーグは、ウェストハムやブライトンのような中堅クラブが好成績を残して上位に名を連ねている。まだシーズン序盤ではあるが、チェルシー、リヴァプール、マンチェスター・シティに続く4位の椅子を奪うのは彼らかも知れない。

このように以前のBIG6は解体され、戦国時代へ突入しているプレミアだが、パトリック・ヴィエラが指揮官となったクリスタル・パレスも面白いチームだ。

ロイ・ホジソンが退任し、アーセナルOBであるヴィエラが監督に就任したパレス。アンドロス・タウンゼントやガリー・ケイヒルのような多くのベテランが退団し、その代わりにDFヨアキム・アンデルセンやMFコナー・ギャラガー、MFマイケル・オリーズとヤングタレントがチームに加入している。直近のニューカッスル戦ではスタメンの半数が20代前半の選手であり、若返りに成功したようだ。

ヴィエラ監督の志向する戦術も守備ではハイプレス、攻撃ではポゼッションと明確なプランが見えるサッカーを展開しており、第4節のトッテナム戦では3-0で勝利するなど理想的な戦いで白星を掴んでいる。しかし、ここまで強豪相手が続くなど対戦カードの運もあり、1勝6分2敗と絶好調とはいえない。次節はプレミア王者マンCとの一戦が控えており、苦戦を強いられるだろう。

魅力的な監督と、実力のある若いタレントを擁するパレス。元選手の監督業は直近のフランク・ランパードやマルク・ファン・ボメルのような失敗例もあるが、ヴィエラはフランスやアメリカで修行を積んでおり、プレミアで才能開花となるか。

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