南野拓実がプレミア初出場も…… クロップ監督を悩ますリヴァプールの台所事情

カラバオカップでは2戦連続ゴール photo/Getty Images

87分に中盤で起用された南野

リヴァプールはプレミアリーグ第10節でブライトンと対戦。2点差を追いつかれて2-2と引き分けに終わった。終盤に南野拓実が今季のプレミアリーグ初出場となったが、もう少し早く入れることができなかったのだろうか。

南野が投入されたのは87分と終了間際だった。南野と代わったカーティス・ジョーンズは終盤にパフォーマンスが低下しており、中盤での強度でも劣っていた部分が見受けられた。それでもユルゲン・クロップ監督の判断に最後まで迷いが生じたのは、ナビ・ケイタの早期交代が影響しているかもしれない。

ハーヴェイ・エリオットに始まりチアゴ・アルカンタラ、ファビーニョが負傷離脱中だったリヴァプール。加えてマンチェスターユナイテッド戦では、ジェイムズ・ミルナーとナビ・ケイタも負傷交代に見舞われてしまうこととなる。ケイタが間に合ってスタメンに名を連ねるものの、サブで中盤の戦力として考えられる選手はアレックス・オックスレイド・チェンバレンしかいない状態でキックオフを迎えた。

すると19分でケイタが足に違和感を覚えて交代。チェンバレンを投入することとなりサブには2日前のカラバオカップでデビューしたばかりの18歳のタイラー・モートンだけという状態になる。2点差を追いつかれ中盤の強度が落ち始めても、クロップ監督はMFを変える選択肢を行わず。87分にようやく南野を本職ではない中盤で起用することを決断するも時すでに遅し。チャンスを作ることはできなかった。

もしケイタが問題なくプレイしていたら、怪我を考慮して後半途中でチェンバレンを投入するか、ジョーンズの状態を見ながら様子を窺っていただろう。しかし昨季に続いて中盤での負傷者が続出し、ケイタも早々で交代したことでクロップ監督のプランが狂ってしまった。そのため攻守のパフォーマンスが明らかに落ちていたジョーンズを引っ張ってしまったのではないか。

カラバオカップでは2戦連続ゴールと結果を出す南野。プレミアでは初出場となったが、再びプレミアのピッチで彼を見ることができるのだろうか。今後のリヴァプールと南野にも注目したい。

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