ビルドアップでの貢献は素晴らしいが…… ラポルトはワールドクラスとは言えない

ラポルトは今季評価を上げた選手の一人だったが photo/Getty Images

今後はベンチスタートが増えそうだ

マンチェスター・シティはホームにクリスタル・パレスを迎え、0-2の黒星を喫してしまった。プレミアでの敗戦は開幕のトッテナム戦以来となっており、この負けで首位チェルシーとは5ポイント差になっている。

17-18シーズンに連勝記録をストップされてしまうなど相性の悪いパレスに負けることとなったマンCだが、チーム内で最低のパフォーマンスとなったのはDFアイメリック・ラポルトか。

2018年にアスレティック・ビルバオからプレミア王者へ加入したスペイン代表DF。左足から放たれる高精度のパスはマンCの攻撃を支えており、リヴァプール戦では相手のハイプレスを剥がす大役を務めるなどビルドアップでの貢献が見られている。一方で、守備の対応では怪しい場面が多く、ルベン・ディアスの加入で昨季はベンチに追いやられることに。それでも、今季はポルトガル代表DFの相方であるジョン・ストーンズがEURO2020の影響からコンディションを崩したことで出番を得ると、持ち前のビルドアップ能力を発揮。指揮官であるジョゼップ・グアルディオラのファーストチョイスとなっていた。

だが、パレス戦では失点に繋がるパスミスと、前半終了間際の決定機阻止による一発退場で試合を壊してしまった。判定は少し厳しいようにも感じるが、あの場面で手を使って相手を倒してしまえばレッドカードの提示も仕方がない。また、序盤のボールロストに関してもこの試合に限ったことではなく、いつかは起こるミスがパレス戦で起きてしまった。

ワールドクラスの選手の条件としてミスの少なさを挙げるならば、ラポルトはこれに当てはまらない。次節のマンチェスター・ユナイテッドとのダービーは出場停止であり、その後も以前のようにスタメンへ戻れるかは怪しいところだ。

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