その姿はまさに“イングランドのエデルソン” アーセナルGKは代表の守護神問題も解決できる

ラムズデールは今後アーセナルとイングランド代表を支えることになるだろう photo/Getty Images

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23歳の若い選手だ

直近のワールドカップではベスト4、EURO2020では準優勝と国際大会で好成績を残しているイングランド代表。プレミアリーグのレベルアップもあってか優秀な人材があふれており、ワールドカップ・カタール大会にも期待が掛かる。

人材豊富なスリーライオンズだが、どうしてもGKが育っていない印象がある。欧州選手権でも準優勝はしたものの守護神を務めたエヴァートンのジョーダン・ピックフォードには物足りなさがある。確かにシュートストップでは神がかっていたが、足元の技術はお世辞にもレベルが高いとはいえず、実際にハイプレスを怖がって前線にロングフィードを送っていた。イングランド代表のCBはジョン・ストーンズやハリー・マグワイアなど繋ぐことができる選手たちであり、ビルドアップの面では実に勿体ない。

しかし、そんなスリーライオンズに現代的なGKが現れた。アーセナルのアーロン・ラムズデールだ。

ボーンマスやシェフィールド・ユナイテッドで活躍し、今夏の移籍市場でアーセナルに引き抜かれたラムズデール。移籍前はベルント・レノがいるにもかかわらずサブGKに約36億円も使うのはばかげているとの批判もあったが、既に実力を証明し、守護神の座を掴んでいる。

驚かされるのは、やはり足元の技術だ。ブレイズではどうしてもシュートストップに長けたGKという印象があり、ビルドアップでの貢献に懐疑的な声が聞こえていた。しかし、今季はそのイメージは間違っていたと証明するかのようにミドルパスを何度も通し、相手のプレスを無効化している。直近のレスター戦ではボックス内からハーフウェイラインまで一気にパスを通しており、その姿はまさにマンチェスター・シティのエデルソン・モラレスだ。

肝心のシュートストップに関しても、レスター戦だけで8回のセーブを記録。クリーンシートを達成している。特に前半終了間際のフリーキックを防いだ場面は鮮烈で、1点差ではなく2点差で後半を迎えられたことで戦いにも余裕が生まれたことだろう。

前回の代表戦ではピックフォードがスタメンを掴んでおり、ラムズデールに出番はなかったが、現状のパフォーマンスを見れば代表の守護神に抜擢される日も近いはずだ(データは『WhoScored.com』より)。

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