彼のスピードは終盤で生きる スランプ脱出の糸口が見えたラヒーム・スターリング

右サイドから違いを見せたスターリング photo/Getty Images

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今後も継続した出場機会を得られるか

今季も不調が続いているラヒーム・スターリング。チーム内での序列も下がる一方だが、CLグループステージクラブ・ブルージュ戦では現状打破のヒントが見えてきたか。

以前までは左ウイングを本職としていたスターリング。スピードのあるドリブルを武器としていた彼だが、研究されているのかプレミア開幕戦のように止められてしまい何もできなくなることが増えてきた。スターリングよりスピードはなくとも、テクニックとプレイの幅が広いフィル・フォーデンやジャック・グリーリッシュにポジションを奪われることとなり、ベンチを温める時間が続いている。

そんなスターリングだが、クラブ・ブルージュ戦では後半69分に右ウイングとしてピッチに投入されると、前半から守備に走り疲弊した相手に対し自身のスピードを生かして右サイドを制圧していた。ある程度スペースもあったことから対峙しているDFは対応できておらず、右から何度も好機を作られている。また、この試合ではイルカイ・ギュンドアンのラストパスを流し込みゴールを決めている。今季はなかなかゴールが奪えず苦しんでいたイングランド代表FWだが、プレミア第2節ノリッジ戦以来の得点となった。「ゴールはケチャップみたいなもの」という名言があるように、入らないときは入らないが、一度ゴールを決めるとその後はスランプだった時期が嘘だったかのように簡単にゴールが決まることがある。今回のゴールがスターリングにとって何かきっかけとなれば良いのだが。

短い時間で右ウイングとして結果を残したスターリング。相手が守備で疲弊しているということもあり、対峙するDFは翻弄されており、この交代は有効な一手のように見える。マンCは交代から流れを変えることができる選手は少なく、スターリングがジョーカーのような存在となれるか。

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