田中碧の海外移籍もルーキーが穴埋め 中盤を制圧して優勝に貢献したMF

首位川崎の主力となった橘田 photo/Getty Images

今季桐蔭横浜大学から加入

明治安田生命J1リーグ第34節で川崎フロンターレは浦和レッズと対戦。前半に先制するも終盤に追いつかれて1-1でドローで決着。横浜F・マリノスがガンバ大阪に敗れたことで今節での優勝が決まった。

この試合にアンカーでスタメン出場した橘田健人は、攻守においてチームで躍動する。浦和の平野佑一と柴戸海の2ボランチに何度もプレッシングをかけ、ボールを奪取。それだけでなく前線や両ウイングに効果的なパスを供給した。

アンカーとして攻守に躍動した橘田。今試合での総走行距離でチーム2番目となる「10.65km」を記録しており、浦和の中盤選手で10kmを超える走行距離を記録した選手はいなかった。彼がどれだけ奔走して中盤を制していたかが分かるだろう(データはJリーグ公式より)。

今季は主力だった田中碧がデュッセルドルフに移籍。アンカーはジョアン・シミッチが務めていたが、橘田はヴィッセル神戸戦で出場すると主力の座を獲得する。以降、大卒ルーキーとは思えない技術の高さで川崎の中盤を支えている。田中の放出後、一時は勝ち点を落とすこともあった。それでも終盤には横浜FMに差を付け、安定して勝ち点を稼ぐことができたのは橘田の存在も大きい。

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