今も記憶に残る“左斜め45度”からの一撃 ユヴェントス史上最高のNo.10は誰だ

かつてユヴェントスの攻撃陣でひときわ強い輝きを放っていたデル・ピエロ photo/Getty Images

ファンアンケートでは46.1%が最高と支持

これまでの歴史で何人もの名手がその番号を背負い、幾多の観衆を魅了した。イタリアの名門・ユヴェントスにとって、背番号10というのは特別な番号だ。かつてミシェル・プラティニ、オマール・シボリ、ロベルト・バッジョ、アレッサンドロ・デル・ピエロといった名手が身に纏ったNo.10は、今も大切にチームの中心となる選手に受け継がれている。

では、そんなユヴェントスの背番号10を着用した選手のなかで、最高を決めるとすれば誰になるのか。先日は現在のNo.10であるアルゼンチン代表MFパウロ・ディバラがチャンピオンズリーグのゼニト戦でクラブ通算105ゴール目を挙げ(現在は106ゴール)、プラティニの記録(104ゴール)を超えてみせた。こうした数字を見てみると、ディバラもまたその候補には入れることができるだろう。

しかし、やはりユヴェントスの10番といえば、多くの人が真っ先に思い浮かべるのはこの男のはずだ。その人物とは、かつてゴール前の“左斜め45度”から繰り出される鮮やかなシュートで得点を量産したデル・ピエロ。そのクラブ通算得点数は驚異の「290」を記録しており、2位につけるジャンピエロ・ボニペルティ(179得点)にさえ100ゴール以上もの差をつけている。プラティニやバッジョもクラブの歴史に名を残す名手だが、さすがにデル・ピエロの右に出るものはいないか。

そして実際、多くのファンもデル・ピエロを支持している。先日、伊『Gazzetta dello Sport』が行ったアンケートにて、彼は他の追随を許さず。実に全体(総票数12000票以上)の46.1%もの得票率を獲得し、トップの座を勝ち取っている。なお、プラティニは24.5%、バッジョは18.4%、ディバラは1.3%だった。

代名詞と言える“左斜め45度”からの一撃とともに、今も色褪せぬデル・ピエロの記憶。はたして、今後彼を超えるNo.10はユヴェントスに生まれるのだろうか。後輩たちの躍動にも期待したいところだ。

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