川崎組を中心とした[4-3-3] 日本代表の武器となる鬼木エッセンス

鬼木達監督の教え子たちが日本代表を支えている photo/Getty Images

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期待できる人選となった

ワールドカップアジア最終予選を戦っている日本代表。日本サッカー協会は11日のベトナム戦、16日深夜のオマーン戦に向けた27名の代表を発表しており、彼らが日本の命運を託された。

そんな中、気になるのは川崎フロンターレからの招集人数だ。現所属だけを見れば旗手怜央、谷口彰悟、山根視来の3人だが、今夏の移籍市場でチームから離れた三笘薫、田中碧を合わせれば5人であり、更に板倉滉、守田英正の元川崎組も加算すると、計7名の大所帯となる。川崎は今季もJリーグを制したように国内の覇権を握ったサッカーを展開している。代表でも同じ[4-3-3]を採用しており、多くの川崎出身の選手を招集することで代表にもそのエッセンスを落とし込みたい考えなのか。

代表チームはクラブチームと違い、集まる時間が短く、細かい戦術を落とし込むことはできない。選手の個人能力に依存することも多くなるが、長く[4-3-3]でプレイしていた彼らを中心にメンバーを構成すればコンビネーションの問題はある程度解決される。実際にドイツであればバイエルン・ミュンヘンが、イングランドであればマンチェスター・シティの選手が多く代表に選ばれており、彼らが中心となって好成績を残している。

また、得点力不足に悩む前線をサポートするためにも有効な策であると考えられる。特に両サイドバックには旗手、山根の両名が選出されており、ブロックを敷かれた際でも大外から違いを作ることができる。

日本代表が目指す川崎化。このように同チームから多くの選手を招集するのは悪い判断ではない。まずはベトナム戦で森保一監督がどのような布陣で試合に臨むのか注目したい。

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