イングランド代表入りは決して遠くない アーセナルのNo.10はまだ“我慢の時”だ

アーセナルで活躍も、未だイングランド代表でのデビューは実現していないスミス・ロウ photo/Getty Images

アーセナルで活躍も

近年、若いタレントの出現が止まらないイングランド代表。なかでも中盤には特に優秀な人材が多数頭角を現しており、フィル・フォーデン(21歳、マンチェスター・シティ)やメイソン・マウント(22歳、チェルシー)、ジュード・ベリンガム(18歳、ドルトムント)といったヤングタレントがひしめき合っている。

そんなスリーライオンズの激しい中盤争いだが、いずれはそこにアーセナルの若きNo.10も絡んでいくことができるのか。好調をキープしながらも、なかなか代表に絡めないのがMFエミール・スミス・ロウ(21)だ。所属するアーセナルでは攻撃陣の中心として活躍する同選手だが、まだA代表に呼ばれた経験はない。今回の代表ウィークでも初招集はお預けとなり、ナショナルチームでのキャリアは少し足踏みを強いられている状況だ。

しかし、スミス・ロウはあまり焦ることもないのかもしれない。代表に呼ばれないのは、あくまでも周囲のレベルが高すぎるだけであって、彼自身の能力が水準に達していないわけでもないはずだ。事実、今回のW杯予選に向けたメンバー選考について、先日ガレス・サウスゲイト監督は「我々にはすでにしっかりとした選手層がある。(中略)だが、U-21の選手もこちらに呼べば問題なくプレイできると思うよ」と発言している。このままアーセナルで鮮烈な活躍を続ければ、どこかのタイミングでチャンスは巡ってくるだろう。

「エミールはまずアーセナルで一貫性を示し、さらにそのレベルを上昇させる必要がある。このリーグには300試合に出場しても、代表でプレイしたことのない選手もいるんだ。今は我慢の時さ。すぐ代表に選ばれる必要はないと私は思っているよ。代表デビューが早すぎるのも、決して良いとは限らないしね。これまで見せてくれたパフォーマンスを今後も継続できれば、エミールには必ずチャンスが来るはずさ。それだけの能力と才能を持った選手であることは間違いないよ」(英『Daily Mirror』より)

そして、そんなスミス・ロウに関してはアーセナルのミケル・アルテタ監督もこのように意見を述べている。現地時間7日に行われたプレミアリーグ第11節のワトフォード戦でも決勝点を挙げ、トップレベルでも十分に通用することを証明しているスミス・ロウ。しかし、今はまだ我慢の時。まずはガナーズでやるべきことをしっかりとこなしていきたいところだ。

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