意外なところから即戦力が アーセナルMFはようやく日の目を浴びることになる

高いパフォーマンスを披露したメイトランド・ナイルズ photo/Getty Images

トーマスの離脱を埋めた

ホームにワトフォードを迎えたアーセナルはエミール・スミス・ロウの大事な1点を守り切り、勝ち点3を獲得している。これでガナーズは勝ち点を20ポイントに乗せており、2位マンチェスター・シティとの差を3ポイントにまで縮めている。

ゴール取り消しなどなかなかワトフォードを突き放せないアーセナルだったが、この試合ではボランチにMFエインズリー・メイトランド・ナイルズが起用されている。

アーセナルのユース出身であるメイトランド・ナイルズ。期待の若手という立ち位置だった同選手だが、頼れる主力とはなれず、昨季はウェストブロムウィッチ・アルビオンにローン移籍している。今夏の移籍市場ではSNSで移籍を希望するなど、クラブとの関係に溝が入りかけたが、指揮官であるミケル・アルテタとの話し合いの末、残留を決めた。

今季はトーマス・パルティや、新加入のアルベール・サンビ・ロコンガの台頭もあって、まとまった出場機会を得られていなかったが、そのパルティが離脱したことでカラバオ杯ではボランチとして起用され、続くワトフォード戦でも先発の座を掴んでいる。

ワトフォード戦ではサンビ・ロコンガと共にボランチでフル出場を果たしたメイトランド・ナイルズ。中盤での冷静さが光っており、いきなりブカヨ・サカの幻のゴールの起点となるなど存在感を放った。その後も中盤の底からビルドアップに貢献しており、ヌーノ・タヴァレスが左サイドで高い位置を取る際は左サイドバックの位置でプレイするなど、可変システムにも柔軟に対応している。

守備でもタックル成功数5回、インターセプト数2回と中盤のフィルターとして機能しており、ボランチとして戦力になることをアルテタ監督の前で証明している。少し欲をいえばグラニト・ジャカのような展開力が欲しいが、そこは今後の改善点か。

ようやくトップチームで日の目を浴びることになりそうなメイトランド・ナイルズ。まだ24歳の選手であり、アルテタ監督のもとどのように成長するのか注目だ(データは『WhoScored.com』より)。

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