コンテ・スパーズの攻撃を支える大事な翼 セルヒオ・レギロンは頼れるWBとなれるか

トッテナムでは左WBで起用されている背セルヒオ・レギロン photo/Getty Images

現状では物足りない

アントニオ・コンテ新監督のもとプレミア初戦を戦ったトッテナム。エヴァートン相手に引き分けとなったが、ヌーノ・エスピリト・サント政権では見られなかった攻撃の迫力が増しており、期待できる初戦となったか。次節は代表ウィーク明けにリーズとの一戦を控えている。

そんなコンテ・スパーズだが、予想通りシステムは後方を3バックとした[3-4-3]となった。このフォーメーションでは両ウイングバックが攻守で存在感を見せなければ苦しいのだが、左WBのセルヒオ・レギロンでは少し厳しいようにも思えた。

レアル・マドリードのユースで育ち、トップチームでもプレイしたレギロン。その後は一定の出場機会を得られず、セビージャにローン移籍するとキャリアハイとなる8アシストを記録した。スパーズには昨季から加わっており、左サイドバックとして不動の地位を築いている。

コンテ就任後も変わらず左サイドで重宝されているレギロンだが、高い位置でボールを持つことが苦手なのか、エヴァートン戦ではボールロストが散見されている。データサイト『SofaScore』によれば、71分までプレイしたレギロンのボールロスト18回がチームワーストの数字となっており、改善は必須だ。

それでも、積極的な攻撃参加から好機を演出していたレギロン。前半終了間際にはハリー・ケインのクロスに合わせてシュートを放っている。残念ながら枠は大きく外れてしまったが、あのポジジョンで攻撃参加できるのがWBの強みであり、シュート精度も高めていきたい。

左WBは重要なポジションだが、戦力として計算できるのはレギロンくらいしかいないスパーズ。ライアン・セセニョンにも可能性はあるが、怪我で離脱しており、レギロンの成長に期待したい。

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