アザールから《10番》受け継いだ男の現状 チェルシーで求められる決定力アップ

チェルシーでプレイするプリシッチ photo/Getty Images

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ライバルとの争いに勝てるか

絶対的エースだったエデン・アザールがレアル・マドリードへと去ってから2年。現在チェルシーの10番を背負っているのは、アメリカ期待の23歳FWクリスティアン・プリシッチだ。

プリシッチへの期待は大きいが、安心してはいられない。指揮官トーマス・トゥヘルの下で前線の序列に変化が起きているからだ。

最前線を担当するロメル・ルカク、カイ・ハフェルツ、ハキム・ツィエク、快速アタッカーのティモ・ヴェルナーはもちろん、トゥヘルは若いカラム・ハドソン・オドイにも積極的にチャンスを与え、オドイもそれに応えている。いつの間にかプリシッチのライバルが増えているのだ。
トゥヘルは3バックシステムを好んで使用しており、[3-4-2-1]のシステムではウイングバックが幅を取ることになる。ポジション的にはヴェルナーやオドイ、ツィエク、メイソン・マウントといった選手が[2]の部分を争うことになり、プリシッチもそのポジションの選手だ。

『EuroSport』は、プリシッチがこの競走を勝ち抜くには中央での攻撃パターンを習得する必要があると指摘。サイドに張ったところからの仕掛けだけでなく、よりゴールに近いエリアで決定的な働きをこなすことが求められているのだ。

怪我で離脱していたプリシッチはチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節のマルメ戦で復帰しており、16分間のプレイながらまずまずの評価を得ていた。あとは得点力をプラス出来るかどうか。

チェルシーはプリシッチ獲得に5800万ポンドを投じ、10番まで与えた。期待は大きいが、プリシッチは激しいレギュラー争いを勝ち抜けるのか。怪我で離脱していた間に、チームでは想像以上にライバルが増えている。

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