昨季リヴァプールで頭角を現した男が直面する壁 武者修行先で苦しむ20歳の運命は

今季はスウォンジーへと武者修行に向かったR・ウィリアムズだが…… photo/Getty Images

レンタル先で試合に絡めない

2020-21シーズンに苦しい台所事情を経験したリヴァプールのなかで奮闘し、飛躍の1年を過ごしたのがDFリース・ウィリアムズ(20)だ。フィルジル・ファン・ダイクやジョエル・マティプといった主力のセンターバックを欠きながらシーズンの大半を戦ったレッズにとって、彼の存在が非常に大きなものだったのは間違いない。それまではあまりスポットライトが当たらなかった若者だが、20-21シーズンは公式戦19試合に出場して一気に存在感を高めた。

しかし、今季のR・ウィリアムズは早くもプロの壁にぶち当たることとなっている。2021-22シーズンはリヴァプールの主力DFが復帰したこともあって、出場機会確保のために他クラブへレンタルされることとなった同選手。その行き先はチャンピオンシップ(英2部)のスウォンジーだったが、なんとR・ウィリアムズはここでなかなか試合に絡むことができていないのだ。

昨季はプレミアでも一定の実力を示していたR・ウィリアムズ。だが、彼が今季ここまでスウォンジーで出場したリーグ戦はたったの3試合。フル出場したのは移籍後初めて起用された第6節ハル・シティ戦のみで、直近10試合におけるプレイタイムはわずか“4分間”となっている。ここのところはベンチ入りも厳しくなっており、現在は3試合連続でメンバーに選ばれていない状況だ。レンタル先における現状は、非常に厳しいと言わざるを得ないだろう。

昨季手に入れたトップレベルでの経験を引っ提げて武者修行へと向かうも、スウォンジーでは試合にすら絡めない状況に追い込まれているR・ウィリアムズ。2020-21シーズンこそリヴァプールで重要な戦力となっていたCBだが、今季は停滞のシーズンを送ることとなってしまうのだろうか。素材の良さは証明済みなだけに、今後の逆襲に期待したいところだが、はたして。

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