代表とクラブではまるで別人 ハリー・ケインはトッテナムでなぜ活躍できないのか

イングランド代表では好調のケイン photo/Getty Images

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代表での活躍を見る限り不調ではない

ここまで11試合が終了しているプレミアリーグ。現時点での得点王はリヴァプールのモハメド・サラーが10点で1位、2位にレスターのジェイミー・バーディ、3位にリヴァプールのサディオ・マネ、ウェストハムのマイケル・アントニオとそうそうたる点取り屋たちが得点ランキングに名を連ねている。しかし、トッテナムFWハリー・ケインの名前がどこにもない。

昨季23ゴールを挙げ得点王となったケイン。今季も同様に得点の量産に期待がかかっていたが、ここまで1ゴールと昨季の勢いは衰えてしまった。エースの得点力不足が影響し指揮官であるヌーノ・エスピリト・サントが解任されており、順位も9位に沈んでしまっている。

しかし、イングランド代表でのケインは得点を取り続けている。ワールドカップ・カタール大会に向けたヨーロッパ予選を戦っているケイン。今季は既に5試合に出場し、6点を決めている。直近のアルバニア戦ではハットトリックを達成するなど絶好調であり、スリーライオンズに欠かせないストライカーだ。

このようにクラブと代表では別人となってしまっているケインだが、明確な違いは彼へのパスの頻度や質だといえる。

イングランド代表では前線に張りつつ、少し降りてゲームメイクを行っている。そうすれば後方から質の高いパスが供給され、前線を活性化されることができるのだが、クラブではそういったパスはまず出てこない。また、代表では後方から攻撃を押し上げることができるのだが、今のスパーズでは中盤での打開力が足りず、どうしてもハーフウェイライン付近で攻撃が停滞してしまっている。この問題を解決すればスパーズでもワールドクラスのストライカーであるケインを見られるのだが、新監督のコンテはチームを機能させられるのか。

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