アグエロの後釜ではないが…… 自身の武器を見つけシティで唯一無二の存在となったブラジル代表FW

右サイドで真価を発揮しているジェズス photo/Getty Images

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右サイドは当分彼のものだ

移籍市場ではストライカーの獲得を失敗するも、ここまで好調を維持しているマンチェスター・シティ。先日行われたクリスタル・パレス戦では勝ち点を落としてしまったが、プレミアリーグでは首位チェルシーに続く2位と好成績を残しており、プレミア2連覇を目指したい。

今季もタイトルレースに参戦しているシティだが、昨季と比較し大きくパフォーマンスを向上させた選手が多く在籍している。ベルナルド・シウバとジョアン・カンセロがまさにその例であり、彼らは今のチームでは欠かせないピースとして、指揮官であるジョゼップ・グアルディオラに重宝されている。

彼らと比べるとややインパクトに欠けているのかも知れないが、ガブリエウ・ジェズスもその一人か。昨季の右ウイングはアルジェリア代表のリヤド・マフレズが不動の地位を築いていたが、今季はジェズスが起用されるとあっという間にポジジョンを奪って見せた。

セルヒオ・アグエロの後継者としてブラジルからクラブに加わったジェズス。加入初年度からゴールを決める選手ではあったが、アグエロの牙城を崩せず、チームはストライカーをセンターフォワードに置かない偽9番で勝利を積み上げるなど、自身の居場所を失ってしまっていた。その影響から今夏の移籍市場では売却の話が出ていたが、残留を決めると右サイドにコンバートされ、ここまでプレミアでは10試合に出場し、ペップからの信頼を得ている。

そんなジェズスだが、武器はやはり献身的な守備だ。マフレズも守備を行う選手だが、貢献度でいえばブラジル代表FWが勝っている。また、縦へ突破しボックス内へクロスを送れる点もマフレズとは違う。縦へ突破することで右サイドに深さを作ることに成功しており、相手をより押し込むことができる。現状シティ対策としてボックス内に人数を固められることが多く、昨季レフティのマフレズはカットインが封じられ苦労していた。

献身的なプレスから右サイドの守備を強化し、突破から攻撃でも違いを見せるジェズス。得点はここまで2ゴールと多くはないが、チームへの貢献度の高さでいえば加入後最も高いレベルにあるだろう。

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