《日本の番人》は忙しすぎる フル出場ばかりで休みがない鉄人に心配の声も

日本代表の守備を引き締める遠藤 photo/Getty Images

クラブでも代表でもフル稼働

まさに休めない男とでも言おうか。忙しすぎる日々を過ごしているのが、シュツットガルト所属の日本代表MF遠藤航だ。

中盤で攻守にフル稼働する遠藤の忙しさは異常だ。シュツットガルトでも欠かせぬプレイヤーとなっている遠藤は、ほとんどのゲームにフル出場しているのだ。

今季もリーグ戦12試合のうち、途中で下がったのは前節アルミニア・ビーレフェルト戦のみ(72分で交代)。あとは全部フル出場だ。

これは昨季も同じで、昨季は出場した33試合のうち32試合がフル出場だった。中盤の底でボールを奪ってくれる遠藤はシュツットガルトの生命線なのだ。

それは日本代表でも変わらない。森保一監督も遠藤には絶大なる信頼を寄せており、ほとんど休みがない。

カタールへ向けたワールドカップ・アジア予選でも、遠藤が試合途中に下がったのは10-0で勝利した2次予選のミャンマー戦のみだ。

最終予選に入ってからは全試合フル出場で、今夏には東京五輪にもオーバーエイジ枠で参加。そこでも途中交代したのは4-0と圧勝したフランス戦(72分)、3位決定戦のメキシコ戦(80分)のみだった。

シュツットガルトではDFBポカールでもフル出場することが多く、独『Stuttgarter Nachrichten』も休めない遠藤のことを心配している。

ボランチは運動量も多く、攻守両面で負担がかかる。このままフル稼働を続ければ、どこかで故障を抱えてしまう恐れもある。クラブも代表も、遠藤に依存しすぎているところがあるのかもしれない。

とはいえ、現状の日本代表に遠藤を休ませる余裕はない。それはシュツットガルトも同じだろう。しばらく遠藤は休めない日々が続きそうだ。

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