1試合に《11.584km》も走るレジスタ インテルの中盤を支配するクロアチア代表MF

インテルの中盤を支えるブロゾビッチ photo/Getty Images

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平均走行距離はセリエAトップ

今夏には財政難からアントニオ・コンテ監督やFWロメル・ルカク、DFアクラフ・ハキミといった人材がチームを去ったが、2021-22シーズンにここまでセリエAで3位と奮闘しているインテル。首位ナポリとは現時点で7ポイント差開いているものの、指揮官や複数の主力が入れ替わったなかでは十分に健闘していると言っていいだろう。

そんなインテルの奮闘を支えているのは一体誰か。真っ先に挙がるのは、おそらくルカクの抜けた穴を見事に埋めているFWエディン・ジェコや、中盤で昨季と変わらぬ存在感を見せるMFニコロ・バレッラあたりだろう。

しかし、彼ら以外にも注目したいのはMFマルセロ・ブロゾビッチだ。中盤の底でハードワークを怠らず、どんな局面にも積極的に顔を出してチームに貢献する同選手。“走れるレジスタ”。彼のプレイスタイルを表現するならば、まさにこの言葉がピッタリだろう。コンテ時代から今も変わることなく、このクロアチア代表MFはインテルの中盤を支えている。
そして、そんなブロゾビッチのタフな仕事ぶりはスタッツにも表れている。セリエA公式サイトの統計によると、今季同選手がリーグ戦で記録している1試合平均の走行距離は驚異の11.584km。これはセリエA全体トップの数字となっており、いかにブロゾビッチがピッチ上の広大な範囲をカバーしているかが見て取れる。加えて、2021-22シーズンのブロゾビッチはここまで全試合に出場中。何試合かで平均値を一気に上昇させたわけでもないというのは恐ろしい。

こうした面を見ても、ブロゾビッチはインテルにとってかけがえのない選手。伊『Gazzetta dello Sport』によると、現在は契約延長交渉が難航しているとのことだが、ネッラズーリは決してこの中盤戦士を手放してはいけないだろう。少しばかり条件を緩めてでも、新契約締結に向けて動くべきか。

インテルの中盤で、ほかの選手には真似できない役割を担っているブロゾビッチ。これからもネッラズーリに“走れるレジスタ”は必要不可欠だ。

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