右SBは他選手を呼ぶべきだったか 怪我明けの酒井を招集も出場叶わず

万全な酒井の姿を見たい photo/Getty Images

右SBは山根が務める

日本代表はベトナムとオマーンにそれぞれ1-0と勝利し、連勝を飾る。オーストラリア戦から3連勝で崖っぷちだったチームは2位まで盛り返した。この2試合で良かった点と悪かった点、双方が見えたのが右SBについてだろう。

日本の右SBには酒井宏樹が絶対的な存在として君臨する。今夏浦和レッズに加入した男はJの舞台でも持ち前の1対1の強さと対人守備で、相手のアタッカーを完封。彼を切り裂けるドリブラーはアジアには存在しないかもしれない。

そんな酒井だが、明治安田生命J1リーグ第34節の川崎フロンターレ戦で負傷。次戦の鹿島アントラーズ戦を欠場しており、日本代表も招集は厳しいかと思われた。結果酒井は招集されるも、コンディションは完璧な状態ではなく、出場することは叶わなかった。

その代わりに山根視来が台頭したことは非常に大きいだろう。湘南ベルマーレで鍛えたアップダウンをいとわない豊富な運動量と、川崎で磨きを続ける足元の技術で右サイドの司令塔として活躍した。サブにも室屋成がいたため、酒井の出場は予定されていなかったかもしれない。

それならば、酒井が治療に専念できるように招集しない選択肢もあったかもしれない。所属する浦和レッズもJ1と天皇杯を含め試合が残っており、他の右SBを呼ぶこともできただろう。セレッソ大阪の松田陸や横浜F・マリノスの小池龍太など、国内で活躍する選手は少なくないためそのような選手を見ることもできたはずだ。

次戦は1月末から2月にかけて中国、サウジアラビアとの連戦を控える。コンディションが良くチームでも結果を残している選手が活躍するのは、伊東純也や三笘薫を見れば一目瞭然だ。次の連戦にはコンディションの良い選手を呼ぶべきだろう。

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