“15年前”はトーニ、トッティ、インザーギもいたのに イタリアの落ちたFWのクオリティ

2006年のW杯制覇に貢献したトーニ photo/Getty Images

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W杯欧州予選でも得点力が足りなかった

EURO2020王者のイタリア代表がまさかの大ピンチだ。

来年のワールドカップ・カタール大会へ向けた欧州予選にてスイス代表に競り負け、グループCの2位でフィニッシュ。来年3月のプレーオフに回ることになってしまった。

問題に挙げられているのは、攻撃力だ。
イタリアは欧州予選8試合で4勝4分と負けがなく、バランスは優れている。しかし、8試合で13得点しか奪えていないのは寂しすぎる。予選通過を決めたイングランド、ドイツ、オランダといった国は予選で30点以上挙げており、攻撃力は彼らの方が数段上だ。

イタリアの攻撃力に関してはEURO2020の頃より疑問視されてきたわけだが、伊『Calciomercato』も15年前とは攻撃陣の面子が比べ物にならないと指摘する。

15年前とは、2006年のワールドカップ・ドイツ大会を制したチームのことだ。当時のメンバーにはルカ・トーニ、フランチェスコ・トッティ、アルベルト・ジラルディーノ、フィリッポ・インザーギ、アレッサンドロ・デル・ピエロ、ヴィンチェンツォ・イアキンタがFW登録で入っており、かなり豪華な顔ぶれだった。

バロテッリもポテンシャルは十分だったが…… photo/Getty Images

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イタリア代表に残る後悔は……

それに比べると、現在のチーロ・インモービレ&アンドレア・ベロッティのセンターフォワード2枚はやや寂しい。センターフォワードの質が15年前から低下しているのは事実だろう。

今夏のEUROを除けばイタリアは2006年のワールドカップ制覇から苦戦傾向にあり、特にセンターフォワードの部分は苦労してきた。

王者として迎えた2010年の南アフリカ大会ではトッティやトーニらが一気に抜け、代わりにアントニオ・ディ・ナターレやファビオ・クアリアレッラ、ジャンパオロ・パッツィーニらがメンバーに入ったが、やはり2006年のメンバーとは比較できない。

悔やまれるのは、FWマリオ・バロテッリが大成しなかったことか。現在のバロテッリはトルコでプレイしており、順調に成長してくれればセンターフォワード1番手になっていたかもしれない。

今のところ他に選択肢がなく、サッスオーロFWジャコモ・ラスパドーリやFWジャンルカ・スカマッカらはまだ若すぎる。

プレーオフも接戦を勝ち抜く粘り強さが求められそうだが、センターフォワード問題を上手くクリアできるのか。イタリアは15年間頼れるセンターフォワードを待ち続けている。

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