ブラジル、フランス、ドイツ、イングランド……来年の“W杯優勝候補No.1”はどこだ 

南米予選で圧倒的な強さ見せるブラジル photo/Getty Images

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徐々に出場国が揃ってきた

まだ出場国が出揃ったわけではないが、現段階で来年のワールドカップ・カタール大会優勝候補筆頭はどこになるだろうか。

すでに予選通過を決めているチームでは、やはり前回王者フランス代表、EURO2020ファイナリストのイングランド代表、ハンジ・フリック体制になってから好調のドイツ代表、南米予選を危なげなく通過したブラジル代表。このあたりが候補になるだろう。

英『The Guardian』は、優勝候補ランキングで1位にブラジル、2位にフランス、3位にドイツを挙げている。
ブラジルがプッシュされている理由は攻守、そして若手とベテランの融合具合が評価されているからだ。ベテランのDFチアゴ・シウバ、前線ではFWネイマールも経験がある。

そこに若いFWヴィニシウス・ジュニオール、アントニー、ハフィーニャ、DFエデル・ミリトンら若い選手たちが入り始めている。

中盤をプロテクトするカゼミロ、ファビーニョの2人も心強く、GKもエデルソン・モラレス、アリソン・ベッカーと磐石だ。

チッチ監督の下でチームは成熟度を増しているはずで、余計なトラブルさえ無ければ上位進出は堅いはず。あとは欧州勢との相性次第だが、優勝するだけの力は備えている。

前回王者フランスも優勝候補 photo/Getty Images

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やはり欧州勢と南米勢の力が飛び抜けている

2番人気と評価されたフランスはEURO2020こそ期待を裏切ったが、タレント力は抜群。FWカリム・ベンゼマ、アントワーヌ・グリーズマン、キリアン・ムバッペ のトリオは時間をかけるごとに良くなるはずだ。気になるのは攻撃に創造性を加えるMFポール・ポグバのコンディションで、本大会を迎える頃に本調子かどうかでフランスの出来も変わってくるだろう。

3番人気ドイツも安定している。今の勢いが強豪相手にも通用するかはまだ分からないが、同メディアは欧州予選で36得点も挙げた攻撃陣を高く評価している。攻撃こそが最高の防御となるチームだ。

そこからは4位イングランド代表、5位スペイン代表、6位アルゼンチン代表、7位ベルギー代表と続き、8位にはまだ出場を確定させていないEURO2020王者イタリア代表が選ばれている。

イタリアは欧州予選でグループ2位になってしまい、プレーオフへ回ることになった。とはいえ、チームのバランスそのものは悪くない。欧州予選でも8試合戦って無敗だ。

問題は攻撃陣が確実に点を奪えるかだ。実力的に大敗は考えづらいため、本大会にさえ出場できれば上位は目指せるはずだ。何とかプレーオフを勝ち抜いてほしいところ。

そこからは9位デンマーク代表、10位オランダ代表と続く。デンマークはEURO2020でもベスト4に入っており、今が黄金期と言っていい。欧州予選の戦いも安定しており、攻守ともに実力者が揃う。

オランダはワールドカップでの経験値が気になるところだが、サッカー界を知り尽くす名将ルイ・ファン・ハールの存在は心強い。若手も出てきているため、十分に上位を狙えるだろう。

果たしてカタールの地でトロフィーを掲げるのはどこか。現状ではブラジルとフランスの間で人気が分かれるか。

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