いよいよスールシャール解任は秒読みに? “4失点大敗”で指揮官の立場なし

ワトフォードに4失点を喫して大敗したマンUのスールシャール監督。解任は秒読み段階に突入か photo/Getty Images

続きを見る

ファン・デ・ベークも好パフォーマンス

これまでも“解任論”は周囲に渦巻いていたが、いよいよマンチェスター・ユナイテッドは指揮官交代に踏み切るときか。現地時間20日に行われたプレミアリーグ第12節、同クラブはワトフォードに1-4で敗戦。開幕前に大型補強を敢行したにもかかわらず、赤い悪魔は今季これまで残留圏近辺を漂うワトフォードに大敗を喫することとなってしまった。

かねてより、オーレ・グンナー・スールシャール監督に対する風当たりは強かったが、いよいよその時が近づいてきたと言っていいだろう。今季はプレミア制覇も視野に入る陣容でシーズンインしたにもかかわらず、同監督はその戦力を活かしきることができていなかった。そういった部分に対するファンの不満が溜まっていたなかで、今回のワトフォードに対する大敗。さすがに、クラブ上層部もアクションを起こさないわけにはいかないはずだ。実際、英『Times』によると、幹部たちはこの敗戦を受けて監督解任に関する緊急のリモート会議を行ったという。

加えて、このワトフォード戦では、これまでスールシャール監督がなかなか起用してこなかった選手が好パフォーマンスを見せたのも印象が良くない。その最たる例はMFドニー・ファン・デ・ベークで、同選手はこの試合に後半開始から投入されるとマンUの数少ない希望に。50分に一矢報いるゴールを挙げるなど、その活躍にはデータサイト『WhoScored.com』もチーム最高の評価点「7.6」をつけている。状況を打開しようと、ファン・デ・ベークを投入した判断は決して間違いではなかった。しかし、皮肉なことにスールシャール監督はこの采配が一定の成果を挙げたことで、少なからず自らの首を締めることとなったか。
加えて、そんなファン・デ・ベーク以外にも、これまでなかなか試合に絡めなかったFWジェイドン・サンチョがこのワトフォード戦では復調の兆しを見せた。大敗を喫した試合で、自身がこれまで使わなかった選手が希望となったスールシャール監督。やはり、もうマンUでこの指揮官に残された時間は少ないのかもしれない。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.299 フリック・バルサ徹底分析

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ