リーズ戦からトッテナムの逆襲は始まる? 代表ウィーク中に仕込んだ“コンテ流”

今季途中からトッテナムの指揮を執っているコンテ監督 photo/Getty Images

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「かなり有意義な時間だった」

2021-22シーズン、これまではプレミアリーグで苦しい状況に置かれていたトッテナム。第11節終了時点ではまさかの9位と低迷していたものの、彼らはここから逆襲開始なるか。アントニオ・コンテ監督就任の効果は、この中断期間明けから如実に表れてくるのかもしれない。

新体制発足後からここまで公式戦2試合を終えて、1勝1分というまずまずのスタートを見せたコンテ・スパーズ。しかし、現地時間7日に行われたプレミア第11節のエヴァートン戦では、ヌーノ・エスピリト・サント前政権から続く問題点が再び浮き彫りとなった。この試合、トッテナムが放った枠内シュートはゼロ。初陣となったヨーロッパカンファレンスリーグのフィテッセ戦でこそ3得点を挙げたものの、この時点でまだコンテ監督は当時チームが陥っていた得点力不足を完全に解消することはできていなかった。

しかし、そのエヴァートン戦から代表ウィークを挟んだことで、トッテナムは大きな成長を遂げるのかもしれない。この2週間、代表招集のなかった選手たちはコンテの下でみっちりと強度の高いトレーニングを行ったと、DFエリック・ダイアーは次のように語る。
「この2週間はかなり有意義な時間だったよ。僕のように代表へ呼ばれなかった選手たちは、この時間を利用して監督がどのようにプレイしたいのかや、彼のアイデアについて多くを学んだんだ。シーズン中に試合が続くと、なかなかこうはいかない。フィジカル的な観点から、どうしてもやれることには限界が出てくるからね。でも、この期間に僕らは監督の要求に応えるための本当にタフなセッションを行ったよ。ランニングやボールなしでのトレーニングもザラだったね。それを乗り切るために、選手同士の絆も深まったよ。まだ道のりは長いけど、監督の求めていることを学ぶのは本当に楽しかったね」(英『Daily Mail』より)

この2週間を、新指揮官のスタイルへ順応するための期間としてうまく利用できたとダイアー。先日はチェルシー時代の教え子であるセスク・ファブレガスが「まるで学校に通っているようだった。彼はGKがパスを出してからゴールを決めるまで、何をすべきか、まさに全てを教えるんだ」とコンテ監督について語っていたが、トッテナムの面々もそのスタート地点にはようやく立つことができたようだ。まだ代表招集組にそれを落とし込む作業は残っているかもしれないが、一部の選手たちだけにもスピリットを注入できたことは間違いなくプラス材料なはずだ。

この中断期間に自身のスタイルをチームへ浸透させる作業を確実に進めたコンテ監督。はたして、その成果は次節リーズ・ユナイテッド戦で早くも表れることとなるのだろうか。スパーズの逆襲はここから始まる。

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