ロドリ<フェルナンジーニョの時代は終わった? ボール奪取技術を手に入れたシティの精密機械

安定感が増している今季のロドリ photo/Getty Images

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大きく成長している

何かと議題に挙がることが多いマンチェスター・シティのストライカー問題。今夏の移籍市場でトッテナムのハリー・ケイン獲得を目指していたように、クラブも点取り屋の必要性を感じており、今後も何かしら動きはあるか。

ストライカー同様に選手獲得が必要なのはアンカーだ。昨季はロドリとフェルナンジーニョの2人でローテーションを行っていたが、ロドリにミスが目立ち終盤はフェルナンジーニョがアンカーで存在感を放っていた。しかし、彼も契約は今季までと退団が噂されている。36歳の年齢もあって彼の後釜探しが必要とされていたが、今季のスペイン代表MFの働きを見ればそこまで補強を焦る必要はないか。

アトレティコ・マドリードから加入したロドリはすぐさまポジジョンを掴むと、アンカーで活躍。パス精度の良さを武器にシティの攻撃を活性化させていたが、どうしても守備での働きがフェルナンジーニョと比較すれば劣ってしまい評価の難しい選手であった。

そんなロドリだが、今季のパフォーマンスは以前と比べて段違いに向上している。元々あった精密機械のようなパス精度は健在であり、更に守備でのボール奪取能力が明らかに成長している。勝利したエヴァートン戦ではチームトップとなる3回のタックルを成功させ、更にファウルをもいとわないダーティなプレイでカウンターを阻止するなど、プレイのバリエーションが増えている。191cmと空中戦も強く、今季は完全にフェルナンジーニョを超える選手となった。

昨季はパフォーマンスを落とし評価を下げたロドリ。今季はそんな批判を打ち消すかのように素晴らしい活躍を見せており、今後長くシティの攻撃を支える人物となりそうだ(データは『WhoScored.com』より)。

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