タイトル無き“ドイツの天才” 32歳の才能に何としても掴んでほしいブンデスのタイトル

ドルトムントで活躍するロイス photo/Getty Images

今季はチャンスがある

サッカー大国ドイツからは続々とワールドクラスの選手が出てくるが、2010年代では1、2を争う才能と言っていいのがドルトムントFWマルコ・ロイスだ。

怪我に泣かされてきたが、才能はメスト・エジルにも負けない天才肌のプレイヤーと言っていい。

ただ、ここまでのキャリアは何かと惜しい。怪我が多いこともそうだが、タイトルが少ないのだ。

独『Sport 1』によると、バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ元会長は2012年にバイエルンがロイス獲得へ動く意志があったと明かしていた。当時チームを指揮していたユップ・ハインケスが興味を示していたという。

しかし、ロイスはドルトムント行きを選んだ。当時のドルトムントはユルゲン・クロップの下でブンデスリーガ連覇など大きな成果を収めており、ロイスの決断も悪くなかったはずだ。

ところが、ドルトムントはロイス獲得以降1度もブンデスリーガを制覇できていない。バイエルンの支配が強まってしまい、他クラブは手出しできなくなってしまったのだ。

ロイスが獲得したタイトルはDFBポカールと独スーパー杯のみ。ドイツ代表の方では2014ワールドカップ ・ブラジル大会のメンバーに入っていたが、直前に怪我で離脱。ワールドカップ 優勝メンバーには入れなかった。代表でも無冠だ。

このままキャリアを終えるのはあまりに寂しいが、まだ諦めるのは早い。今季はここまで2位につけており、首位バイエルンとは勝ち点差が1ポイントしか離れていないのだ。

最初はバイエルンの独走かと思われたが、バイエルンは20日のアウグスブルク戦を1-2で落としている。32歳を迎えたロイスとしてはこのチャンスを何としても活かしたい。

ドイツが生んだ天才はブンデスリーガを獲得できるのか。エースのアーリング・ハーランドにビッグクラブ移籍の話題も尽きないため、今季のうちに決めたいところか。

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