ドリブラーから“味方を動かす”司令塔に 大先輩と同じ新境地へと進む関根貴大

今季司令塔となっている関根 photo/Getty Images

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追加点につながるパスを出す

浦和レッズは明治安田生命J1リーグ第36節で横浜F・マリノスと対戦。2-1で勝利して上位対決を制した。この試合でインサイドハーフでスタメン出場した関根貴大は、攻撃の司令塔としてチームの勝利に貢献した。

この試合で[4-1-4-1]のシステムを採用した浦和。関根は得意のサイドではなく、中盤のインサイドハーフで先発に名を連ねる。すると正確なパスで決定機を創出し、チームの司令塔として君臨。さらに中央から自らの武器であるドリブル突破を時折見せるなど、アタッカーとして新たな境地へと進んでいる。

結果に結びついたのが2点目のシーン。伊藤敦樹からカウンターを仕掛けると左サイドで江坂任へとつなぎ、中央でボールを受けた関根がワンタッチで前線に上がっていた伊藤へパスを出す。絶妙なスルーパスに反応した伊藤から最後は田中達也が押し込んで勝負を決める追加点を決めた。

関根はボールを受けるとダイレクトでパスを出して決定機を作り出す。以前まではサイドからドリブルでチャンスを創出していた男が、パサーとなって“味方を動かす”役割を担ったのだ。

ドイツでは浦和レッズにも所属した原口元気が、トップ下で司令塔としてブレイク。得意なドリブルで左サイドを駆け上がり、カットインから右足を振り抜いていた原口も、ブンデスリーガでは“味方を動かす”役割としてチームの攻撃を担っている。関根もユースの先輩のように司令塔として新たなスタイルを築き上げていく。

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