セリエAの若き“万能ストライカー”はどこへ行く 向かうべき移籍先はどこだ

人気銘柄のヴラホビッチだが、次なる活躍の場はどのクラブになるか photo/Getty Images

強力なライバルがいないクラブを選ぶべきか

今、欧州サッカー界で最もその将来に期待がかかるストライカー。昨今の活躍ぶりを見るに、彼をそのように表現しても文句は出ないだろう。そのストライカーとは、フィオレンティーナに所属するFWドゥシャン・ヴラホビッチ(21)だ。

昨季ブレイクを果たし、2021-22シーズンもセリエAでここまで得点ランキングトップとなる10得点を挙げているヴラホビッチ。190cmの長身を武器としながらも、巧みなポジショニング取りで相手を出し抜きゴールを奪う。足元も技術も水準以上で、現在の彼はまさに“何でもできるFW”に成長を遂げた。

そして、今季はさらに新たな才能の片鱗も見せており、第9節カリアリ戦ではペナルティアーク手前のほぼゴール正面の位置から直接FKを沈めている。いよいよワールドクラスへの道筋は見え始めたと言っていい。

そんなヴラホビッチだが、今後気になってくるのは彼がどのようなステップアップを果たしていくかだ。すでにフィオレンティーナとの契約延長交渉は破談しており、近いうちの移籍は確実となっている。伊『calciomercato』によると、そんななかで同選手の獲得に興味を持っているとされるのはユヴェントスやレアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘンといった欧州5大リーグの強豪クラブ。次のステップは非常に大切だが、はたして彼はどういった移籍先を選ぶのか。

前述した候補のなかで有力なのは、ユヴェントスかもしれない。現在レアルとバイエルンの最前線には、それぞれ絶対的なエースであるカリム・ベンゼマとロベルト・レヴァンドフスキが君臨している状況。いずれも30歳オーバーのストライカーでこそあるものの、依然としてその得点力はリーグトップクラスを維持している。クラブとしては彼らの後継者を用意しようと動いているのかもしれないが、しばらくCFの席が空くとは考えづらい。

だが、その一方でユヴェントスは現在のチームに絶対的なスコアラーがいない。現時点でのトップスコアラーは、ここまで3得点のMFパウロ・ディバラとDFレオナルド・ボヌッチとなっている。こうした事情を見るかぎり、ヴラホビッチは諸手を挙げて歓迎されることだろう。もし加入することとなれば、移籍後すぐに出場機会を確保することもそう難しくはないはずだ。すでに活躍しているセリエAのクラブというのも、ヴラホビッチにとってはプラス要素と言える。

近い将来にワールドクラスのストライカーと評価されるためにも、移籍先は慎重に決めたいヴラホビッチ。はたして、彼は次なる活躍の場としてどのクラブを選ぶのだろうか。今からステップアップのときは待ちきれない。

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