肺が15個あるのはカンテだけではない 守備が重要となる試合で輝くベルナルド・シウバの真骨頂

今季は以前にも増してパフォーマンスが向上しているベルナルド・シウバ photo/Getty Images

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放出せずに済んだことでクラブはホッとしているだろう

今季こそビッグイヤー獲得を目指したいマンチェスター・シティだが、CLグループステージ第2節パリ・サンジェルマン戦では早くも敗戦を喫してしまった。攻め入るもゴールは入らず、相手のカウンターに苦しめられる試合となったが、第5節のホームゲームでは2-1と勝利してしっかりとリベンジに成功している。

ビッグイヤー獲得に向けて勝っておきたい相手から勝ち点3を獲得したシティだが、この試合では守備が光っていた。もちろん、ルベン・ディアス、ジョン・ストーンズからなるセンターバックコンビの活躍もあったが、ベルナルド・シウバの働きを忘れてはならない。

[4-3-3]のゼロトップで先発したシウバは前線から果敢にプレスを仕掛けており、何度も相手のビルドアップにプレッシャーを与えていた。相手GKのケイロス・ナバスはそこまで足元の技術が高い選手ではないとはいえ、シウバのプレスが相手の攻撃を鈍らせていたのは事実だ。

更に前線からのプレスだけでなく、敵陣でボールを失った際のネガティブトランジションの早さもチームトップだ。そもそもミドルサードでのロストが少ないチームだが、今回の相手はネイマールやキリアン・ムバッペとスペースを与えてはいけない選手が揃っており、彼らにボールが渡る前にシウバがプレスを掛けることで攻撃を遅らせている。

また、シウバのスタミナには驚かされることが多い、チェルシーのエンゴロ・カンテも同様に運動量を武器とする選手であり、同僚に「肺が15個ある」と称賛されていたが、PSG戦のシウバの運動量もまさに肺が複数なければ説明がつかない働きであった。

リヴァプール戦で見せた取られないドリブルが自身の強みとされがちなポルトガル代表MFだが、彼の本当の武器は途絶えない運動量と献身的な守備意識だといえる。

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