クラブでは左WBで起用されている三笘薫 目指すべきは日本のジョアン・カンセロか

今後三笘の左WG起用が増えるのならば理想的な成長先か photo/Getty Images

どのような選手になるのか

先日行われたワールドカップ・カタール大会のアジア最終予選で、素晴らしいパフォーマンスを披露したFW三笘薫。なかなか起用されず代表ではイマイチその実力を見られなかった同選手だが、オマーン戦での活躍を見れば今後もスタメンは安泰だ。

そんな三笘だが、今後はどのような選手に成長するのか。前所属クラブである川崎フロンターレや日本代表では[4-3-3]の左ウイングでピッチに立っているが、ロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズや保有元のブライトンでは[3-5-2]のウイングバックで起用される可能性が高い。シーガルズのグレアム・ポッター監督の去就次第ではあるが、今後もブライトンをポッター監督が率いるのであれば、左ウイングというポジジョンは採用されないと予想できる。

そうなれば今後左WBの選手として三笘はキャリアを送ることになるが、理想の成長先としてはマンチェスター・シティのジョアン・カンセロが挙がる。今でこそサイドバックを務めることが多いポルトガル代表DFだが、サイドアタッカーから最終ラインへコンバートされた選手であり、三笘と境遇は似ている。元々DFの選手でないことから守備でのミスが指摘されることが多い選手だが、その批判をかき消すほどの攻撃センスをシティでは披露しており、今最も評価されているSBといっても過言ではない。また、配置されるサイドの逆足が利き足であることも共通点の一つだ。

三笘のドリブルでの突破力だけでいえばカンセロに並んでいるが、パスでのチャンスメイクはどうだろう。どうしてもWBというポジジョン上、相手の守備陣深くまで入り込めないことは多く、ドリブル一辺倒では限界が来ることが予想できる。そうなった際にパスで局面を打開出来ればよいが、三笘はパスで輝く選手ではなく、ここは今後の課題となるか。

保有元のブライトンでは左WBの選手として計算されている可能性の高い三笘。本職の左ウイングで見られないのは残念だが、新境地を開拓できるのは良いことであり、今後どのように成長するのか非常に楽しみだ。

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