飛車角落ちで“MMN”擁するPSGを撃破 選手層の厚いシティがビッグイヤー獲得の大本命か

ケビン・デ・ブライネ不在で試合に臨んだシティだが、勝利を収めている photo/Getty Images

差を見せつけた

CLグループステージ第5節が行われ、最も注目されるカードとなったマンチェスター・シティ対パリ・サンジェルマン。前回対戦である第2節ではPSGのメッシ、ネイマール、キリアン・ムバッペからなる“MMN”が決定力の高さを見せることになったが、今回は逆にシティが大事な場面でゴールを奪っており、1位通過での決勝トーナメント行きを決めている。

前回のリベンジに成功したシティだが、この試合ではケビン・デ・ブライネとジャック・グリーリッシュ、フィル・フォーデンを起用できないアクシデントに見舞われていた。デ・ブライネが新型コロナウイルスに感染し、週末のウェストハム戦でも起用ができない。グリーリッシュ、フォーデンは軽い怪我といわれており、治療を優先したと予想できる。

このように飛車角落ちで臨んだPSG戦だが、前述した3人の不在を思わせない高いパフォーマンスを披露している。左サイドが渋滞していたこともあって右サイドのリヤド・マフレズを効果的に使えており、ボックスの深い位置からイルカイ・ギュンドアンやベルナルド・シウバが何度も好機を演出していた。PSG側も守護神であるケイロス・ナバスやアクラフ・ハキミ、プレスネル・キンペンベらが体を張って守っていたが、十分に押し込めたといえる。

また、ジョアン・カンセロがデ・ブライネのようなチャンスメイクを行えていたのが大きいか。シウバもギュンドアンもパスでチャンスを生み出せる選手ではあるが、デ・ブライネのよう局面を変えることのできるパスは出せない。だが、今季大きく飛躍したカンセロはベルギー代表MFに近いアイデアを持っており、後方の司令塔として攻撃を活性化させていた。

3人のチャンスメイカーが不在でも変わらぬ攻撃的サッカーで勝利を手にしたシティ。選手層の厚さとどの選手がピッチに立っても同じクオリティを見せられる戦術理解度の高さがなせる業であり、今季こそは欧州の頂を掴みにいきたい。

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