三笘が味わう《昇格組》の大サプライズ 15戦で40ゴール奪うまさかの首位独走劇

ベルギーの地で得点を量産するウンダフ photo/Getty Images

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ベルギー版レスターのような衝撃に

欧州リーグも中盤戦に差し掛かっているが、ベルギーでは昇格組が巻き起こしているサプライズが注目を集めている。

日本代表MF三笘薫が所属するロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズである。

日本では三笘の活躍が話題の中心となっているが、チームも凄いことになっている。
ロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズは昨季2部リーグを制覇し、今季より1部に昇格してきたクラブだ。まずは残留が第一目標となるところだが、ロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズは開幕からアクセル全開。他クラブを圧倒し、まさかの首位に立っているのだ。

昨季2部で圧倒的な強さを見せていたとはいえ、ベルギーのサッカーファンもノーマークだっただろう。

この首位独走劇に大きく貢献しているのは、25歳のドイツ人FWデニス・ウンダフと23歳のベルギー人FWダンテ・バンゼイルの2人だ。

ウンダフの相棒はバンゼイル photo/Getty Images

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チームを引っ張る無名2トップ

前線でコンビを組む2人は、ここまでウンダフがリーグトップタイの14得点、バンゼイルは9得点を記録。さらにアシストの方でもウンダフは9アシストでリーグトップタイ、バンゼイルの方も8アシストを挙げている。チームはここまで40得点奪っているが、その半分を2人だけで奪ってきたことになる。

ウンダフの方は2019-20シーズンまでドイツ3部のメッペンでプレイしてきた選手で、ドイツ国内でも有名な存在ではなかった。それがロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズ移籍後は覚醒しており、昨季も2部で17得点を挙げている。今季もここまで1294分のプレイタイムで14得点9アシストと、実に56.2分に1点のペースで得点に関与している。予想外なところからの大ブレイクだ。

相棒のバンゼイルはベルギー世代別代表に招集されてきた選手だが、こちらもそこまで有名な存在だったわけではない。ヘンクのアカデミーを経てベールスホット、メヘレンと国内でレンタル移籍を経験し、昨夏にロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズへ完全移籍。

ウンダフと同じくそこで芽が出ることになり、昨季は2部で19得点を記録。今季もその勢いは止まらず、今年に入ってベルギーA代表の方にも招集を受けた。

米『ESPN』はロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズの[3-1-4-2]のシステムが機能していると高く評価しており、世界的な注目を集める今季のサプライズ集団となった。

現在は勝ち点34を稼いでおり、2位とは7ポイントの差がついている。総得点40、失点数14はどちらも現時点でリーグNo.1の数字となっており、いきなりのリーグ制覇も夢ではない。

ブライトンからレンタルで加わっている三笘も、まさかベルギー昇格クラブで優勝争いを経験できるとは想像していなかったのではないか。左ウイングバックとして出番も得ており、非常に有意義なレンタル移籍だ。

果たしてチームの勢いは終盤まで続くのか。2トップに得点部分を依存しているところはあるが、15試合で40得点を奪ってくるロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズは対戦相手の脅威となっている。

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