デ・ブライネ抜きでも連勝継続のペップ・シティ チームを代表するエース不在を忘れさせた三銃士

デ・ブライネもうかうかしていられない photo/Getty Images

復帰が楽しみだ

先日、ケビン・デ・ブライネが新型コロナウイルスの陽性反応が出たと報道されていた。これにより、エヴァートン戦、パリ・サンジェルマン戦、ウェストハム戦をマンチェスター・シティはチームのエース不在で戦うことになってしまった。どれも重要なゲームであり、シティとしては不運に見舞われたわけだが、何とか3連勝でこの窮地を切り抜けている。

当初の見立てでは次節アストン・ヴィラ戦から起用可能となるベルギー代表MFだが、この3試合ではそこまで彼の不在を嘆くことはなかった。

[4-3-3]のインサイドハーフではベルナルド・シウバとイルカイ・ギュンドアンが素晴らしいパフォーマンスを見せており、中盤から攻守を活性化させていた。どちらの選手もデ・ブライネのような必殺パスが出せるわけではないが、スペースに走り込むフリーランやボールを収めることのできる技術の高さ、守備での強度はデ・ブライネより上であり、安定感を求めるのであればこの2人がベストだ。

そして、デ・ブライネがいなくなったことで失われたかに思われた必殺パスだが、左サイドバックのジョアン・カンセロが代わりに供給している。アイデアもパス精度もベルギー代表MFに似たものを持っているカンセロはシウバ同様に好調を維持しており、そのパスで何度も好機を演出している。反対にミスが目立つ選手だが、デ・ブライネの不在を忘れさせたのはこのカンセロの存在が大きいか。

既にデ・ブライネの時代ではないとはいわないが、ペップ・シティでは多くの選手が好調をキープしている。逆に今季のベルギー代表MFは絶好調ではなく、復帰後のパフォーマンス次第では序列が下がってしまうことも考えられるか。

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