イングランドでの評価は逆転か 生まれ変わったように中盤を制圧するブラジル代表MF

中盤で躍動したフレッジ photo/Getty Images

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期待できる選手だ

前オーレ・グンナー・スールシャール監督からマイケル・キャリック新監督へと指揮官交代が行われたマンチェスター・ユナイテッドは、初陣となったCLビジャレアル戦を2-0で勝利しており、良いスタートを切った。

しかし、2戦目となるチェルシーは昨季の欧州王者であり、今季のプレミア優勝候補といわれる難敵。どうなることかと思われたが、蓋を開ければ善戦しており、1-1で勝ち点1を得る結果となった。ジェイドン・サンチョの移籍後リーグ初ゴールで先制しており、そのまま逃げ切りたかったが、チーム内での変化を考えれば及第点だろう。

このようにチェルシー相手にも良い戦いを見せたマンUだが、この試合で見せたMFフレッジのパフォーマンスは目を引かれるものがあった。

ウクライナのシャフタール・ドネツクで結果を出し、2018年からオールド・トラッフォードでプレイしているフレッジ。当初はライバルクラブであるマンチェスター・シティの噂もあり、最終的には赤いユニフォームに袖を通すことになった。

169cmと小柄な選手ではあるが、中盤でのボール奪取を得意としており、クラブではボランチで起用されることが多い。しかし、ボール奪取からの展開力や不用意なミスから批判されることも多く、放出の噂もあった。

このようにイングランドでは順調なキャリアを送れていないブラジル代表MFだが、チェルシー戦では中盤での躍動を見せた。前線からのプレスがハマったことで中盤での読みが冴えわたっており、チーム最多となる4回のインターセプトに成功させ、相手の攻撃の芽を摘んでいる。更にボールを奪った後の推進力のあるドリブルはチームの攻撃を押し上げる重要な武器となっており、攻守に渡って貢献していた。終盤に見せたミドルシュートの精度は気になるが、今後もチームの中心人物になることは間違いないだろう。

指揮官が代わり走力を求められるチームになったマンUだが、中盤の走り屋であるフレッジが評価されるのは必然であり、彼のイングランドでのキャリアは再スタートすることになりそうだ(データは『WhoScored.com』より)。

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