トッテナムの代役CB候補“3人衆”に期待したい急成長 ビルドアップの精度向上は必須だ

ロメロ不在時における代役候補の一人に挙がるタンガンガ photo/Getty Images

ロメロが年内アウトで期待かかる3名

はたして、トッテナムのアントニオ・コンテ監督はこのピンチをどう切り抜けていくのだろうか。2021-22シーズンも勝負の中盤戦を迎えるなか、今季イングランド・プレミアリーグで苦戦を強いられているスパーズが少し難しい問題に直面している。

その問題とは、アルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロの離脱だ。先月中旬に行われたカタールW杯南米予選のブラジル戦で負傷した同選手。英『Daily Mirror』によると、年内の復帰は絶望的となっており、再び万全の状態でプレイするのは年明け後となるようだ。

今季は開幕当初こそ怪我の影響などもあって多くの出場機会を得ることができていなかったものの、コンテ政権移行後は最終ラインの一角として重要な戦力となっていたロメロ。コンテ監督は守備を重視する指揮官ということもあって、彼には今後の逆襲を図るトッテナムにおけるキーマンとなることに期待がかかっていた。

しかし、負傷してしまったものは仕方がない。年内の離脱が決定的となった以上、トッテナムはその期間に誰を代役に立てて急場を凌ぐのかを考えなければならないだろう。そうなれば、候補に挙がるのは誰だろうか。

現時点でその座を争っているのはダビンソン・サンチェス、ジェイフェス・タンガンガ、そしてジョー・ロドンの3名だ。ロメロの離脱以降の2試合、コンテ監督はこの3名で新加入DFの抜けた穴を補っている。だが、やや心配なのはビルドアップ面だ。3人とも守備者としては優秀な面を見せることもあるのだが、“攻撃の開始地点”としてはイマイチ機能することができていない。コンテ監督は最終ラインの選手にも、ボールの配給役として一定のテクニックを要求する指揮官。だからこそ、ここは少し気になるところだ。

ロメロの代役候補“3人衆”に求められるビルドアップ性能の向上。はたして、ファーストチョイスのアルゼンチン代表DFが不在の間に、彼らは自身の弱点を克服してチームに貢献することができるのか。D・サンチェス、タンガンガ、ロドンの成長には期待したいところだが、はたして結末はいかに。

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