内田がいたシャルケ、大迫のいたブレーメンが“2部”でも苦戦の現実 沈むドイツの名門たち

今季はシャルケとブレーメンの対決が2部で行われている photo/Getty Images

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日本人選手が所属していたクラブが今は2部で苦戦中

2010年あたりからドイツ・ブンデスリーガへ向かう日本人選手が急増したことで、ドイツのクラブに関心を持つようになった日本のサッカーファンも多いだろう。

しかし、日本人選手が所属していたいくつかのクラブは悲しい状況に陥っている。2部でもがいているクラブが多いのだ。

有名なところではシャルケ&ブレーメンだろう。両チームともブンデスリーガ1部の常連だったが、昨季に揃って降格。シャルケには内田篤人、ブレーメンには大迫勇也もいただけに、揃っての降格は寂しい。
しかも2部での状況も良くない。日本代表DF板倉滉、2部のスペシャリストとも呼ばれるFWシモン・テロッデを加えたシャルケは現在6位に甘んじており、ブレーメンの方は5勝5分5敗で10位だ。2年連続の2部生活も現実味を帯びてきた。

降格するクラブは主力流出が避けられないため、ブレーメンはMFミロト・ラシカやFW大迫、ジョシュア・サージェントらを失ってしまった。これが響いているのだろう。

他の2部の顔ぶれを見てみると、過去に宇佐美貴史も所属していたデュッセルドルフは現在13位。今は日本代表MF田中碧が所属しているが、昇格を狙える状況ではない。

酒井宏樹や原口元気、清武弘嗣ら多くの日本人選手がプレイしてきたハノーファーも2部での戦いを強いられており、現在は16位だ。1部は遠い目標になってしまった。

その清武、長谷部誠、久保裕也も所属したニュルンベルクも2019-20シーズンからは2部での戦いが続いており、今季は現時点で7位。

古くはFW高原直泰、DF酒井高徳も所属していたハンブルガーSVも2017-18シーズンの降格からは2部が定位置となってしまい、今季は2部で5位だ。昇格を狙うことは出来るが、もう少しペースを上げたい。

ブンデスリーガの戦力図も変わりつつあるということだろうか。伝統あるクラブも2部から抜け出せないケースが目につくようになった。

一方で久々の1部昇格へ希望の光を見ているクラブもある。現在2部で首位に立っているザンクトパウリにはFW宮市亮が所属していたが、2010-11シーズン以降は2部での戦いが長く続いていた。今季は久々に昇格のチャンスだ。

そのザンクトパウリを勝ち点差3で追う2位ダルムシュタットは、2016-17シーズン以来の1部昇格を目指しており、3位にはずっと2部と3部を行き来していたヤーン・レーゲンスブルクがつけているのだから面白い。

シャルケやブレーメンといった名門が彼らより下に順位に甘んじているのは寂しいが、いつ1部に戻ってくるのか。このままでは長い2部生活になる恐れもあり、何とも寂しい状況となっている。

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