首位追撃に向けて痛すぎるミラン“守備の要”の負傷 試されるピオリの手腕

今季はここまでミランの守備陣を力強く支えていたケアーだが…… photo/Getty Images

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ジェノア線で左膝を挫傷

いざ、ここから首位ナポリ追撃へ。前節まで直近のリーグ戦3試合で白星のない状況が続いていたものの、現地時間1日に行われたジェノア戦(3-0)で実に4試合ぶりとなる勝利を手にしたのがACミランだ。これでリーグテーブルでトップに立つナポリとの勝ち点差は「1」。一時はその差を離されるかのようにも思えたが、ミランはなんとか首位戦線に踏みとどまっている。

しかし、そんななか今回のジェノア戦でミランには大きな問題が生まれることとなってしまった。その問題とは、今季ここまでチームの最終ラインを支えてきたデンマーク代表DFシモン・ケアー(32)の負傷だ。

このジェノア戦に先発するも、ケアーは開始直後に相手のカウンターを阻止しようとした際に負傷。そのまま無念の途中交代となってしまった。伊『Gazzetta dello Sport』によると、どうやら彼はこのシーンで左膝を挫傷してしまったようで、今後は長期離脱を強いられる見込みだという。詳細な離脱期間は検査を行なってから判明するようだが、少し心配な怪我となったのは間違いない。
今季はズラタン・イブラヒモビッチ(40)やオリヴィエ・ジルー(35)といった前線におけるベテラン勢の活躍も目立っていたミランだが、守備陣を支える32歳の活躍も見逃せなかった。抜群の読みと優れたポジショニングを活かして相手アタッカーを撃退する彼はまさに“最終ラインの要”であり、長期離脱となればロッソネリにとって大きな痛手となることは確実だ。

今季は豊富な経験と優れたリーダーシップを武器にチームを後方から支えていたケアー。ミランはこのジェノア戦でDFフィカヨ・トモリ(23)が復帰したばかりで、代役候補の一人となるマッテオ・ガッビア(22)もまだ若い。アレッシオ・ロマニョーリ(26)という軸になれる選手がいるのはまだ救いだが、今回のケアー負傷で守備陣のやりくりは苦しくなってしまった。

ここからナポリ追撃といきたいミランだが、突如として舞い込んでしまったアクシンデント。はたして、ステファノ・ピオリ監督は今後この状況をどう打開しにかかるのだろうか。21-22シーズンの中盤戦、ミランは指揮官の手腕が試されることとなりそうだ。

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