ここまで一桁失点に抑えているシティとチェルシー 対照的な守備戦術で戦う両クラブが目指す“あの大記録”

当時のチェルシーを率いていたジョゼ・モウリーニョ photo/Getty Images

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凄まじい記録だ

今季は昨季以上に優勝争いが熾烈になると予想されているイングランド・プレミアリーグ。昨季の王者マンチェスター・シティに加え、欧州を制覇したチェルシー、そしてフィルジル・ファン・ダイクをはじめとする多くの主力が復帰したリヴァプールが優勝候補とされている。14試合を消化したここまでは彼らが上位を占めており、期待通りの強さを見せている。

その中でもシティとブルーズの堅守には驚かされる。もちろん、14試合で43ゴールとレッズの攻撃力も素晴らしいが、ここまで一桁失点に抑えている守備力は称賛されるべきだろう。

チェルシーに関しては昨季から守備は安定していた。守護神であるエドゥアール・メンディのシュートストップは世界でもトップレベルであり、直近のワトフォード戦でも6セーブを記録している。更に37歳となった大ベテランのチアゴ・シウバもまだまだ現役であり、トゥヘル・チェルシーの守備を支えている(データは『WhoScored.com』より)。

シティがここまでの堅守を見せているのは少し意外か。昨季、ベンフィカからルベン・ディアスを獲得したことで確かに守備力は上がったが、相手を押し込むスタイルであるシティは後方に広大なスペースを生んでしまうことになる。カウンターの対応を苦手としていたシティからすれば失点のリスクを上げてしまう戦い方だったが、今季は整備されたハイプレスを取り入れており、チェルシーレベルの守備力を手に入れている。

このように守備のスタイルは面白いように正反対だ。チェルシーは自陣にブロックを敷くことで堅守を手に入れているが、シティは敵陣に前進することで守備の強化に成功した。

対照的な守備戦術で勝利を積み上げている両クラブだが、04-05シーズンに当時のチェルシーが成し遂げた15失点の記録を塗り替えることができるのだろうか。

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