天才と騒がれた男がリーガ通算《111戦5ゴール》の現状 「まだベストな時はこれからくると……」

セビージャでプレイを続けるオリベル photo/Getty Images

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気付けば27歳に

アトレティコ・マドリードのアカデミーで育った攻撃的MFは、いわゆる天才肌と呼ばれる存在だった。

しかし、当時に比べると話題に上がる機会は少なくなった。現在セビージャでプレイするMFオリベル・トーレスである。

10代の頃に騒がれた選手が伸び悩むのはよくあることだが、オリベルも気付けば27歳。2012年に18歳でアトレティコの一員としてリーガ・エスパニョーラ、さらにはチャンピオンズリーグでデビューした才能も来年でデビューから10年だ。
2014年にはゴールデンボーイ賞にノミネートされるなど、オリベルは若い頃から有名だった。

だが、現在所属するセビージャでも今季はリーグ戦6試合の出場で1得点1アシストに留まっている。決して下手な選手ではないが、決定的な働きをする機会が少ない印象だ。

リーガ・エスパニョーラでは通算111試合に出場しているが、成績は5得点10アシスト。若い頃の騒がれ方を思うと、やや成績は寂しいか。スペイン代表でも1度もプレイしていない。

それでも、オリベルは現状を悲観していない。スペイン『El Pais』に対し、現在のコンディションが良好であることをアピールしている。

「心身ともに良い状態だよ。人生で最高の瞬間にいる。僕はポルトやアトレティコといった上位クラブに所属し、今は最高の状態にあるセビージャだ。多くのプレイヤーは僕のキャリアをインクレディブルなものだと言うだろう。僕自身もそうだ。だけど僕はもっと欲しい。限界を作りたくないんだ。まだベストな時はこれからくると感じているからね」

今季もセビージャでポジションを確保しきれたわけではない。チームが上位争いに加わっているだけに、オリベルがそこで主役になれていないのは残念だ。

ベストな時期はこれからと考えているようだが、27歳から全盛期はくるのか。スペインサッカー界が生んだ才能にはまだ時間が残されている。

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