「最大の誤りは1位だ」と元ドイツ代表MFが苦言 メッシのバロンドールは正しかったのか

レアルでベンゼマとプレイするクロース photo/Getty Images

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7度目の受賞となったメッシ

今季のバロンドールはリオネル・メッシの7度目の受賞で幕を閉じた。史上最多記録を更新した34歳は、昨季はバルセロナで30得点を決めてリーガ・エスパニョーラ得点王に輝いている。またアルゼンチン代表としてコパ・アメリカを制し、大会MVP、得点王、アシスト王と個人賞を総なめにした。

そんなメッシの受賞に対しては数多くの意見が出ている。レアル・マドリードのトニ・クロースは独紙『Kicker』で「今回の選出の最大の誤りは1位だ。僕なら全てを手にしたジョルジーニョが3位でレヴァンドフスキは2位だね。1位でもよいと思うけど、僕ならベンゼマを選ぶよ。間近でその卓越した姿を目にしているからね」と今回のバロンドール受賞に対して独自の見解を述べた。

コパ・アメリカやリーガ得点王など、チームや個人でのタイトルを獲得したメッシ。しかしそれはあくまでも2020-21シーズンの話であり、パリ・サンジェルマンへ移籍した夏以降は、世界最高峰のプレイを見せているかと言われると厳しい状態かもしれない。移籍初年度で且つ初挑戦のリーグではあるものの、ここまで8試合1得点と期待に応えられているとはいえない。

クロースが挙げたロベルト・レヴァンドフスキは昨シーズンに ゴール挙げてブンデスリーガの記録を塗り替えており、今季もここまで14ゴールとブンデスリーガでトップを走る。昨季はメッシに7点差を付けられたが、23ゴールを決めたカリム・ベンゼマは今季得点を量産してすでに12ゴールを記録してリーガトップとなっている。

2021年の1年間の成績で見るならば、クロースが話したようにメッシよりも彼らのほうが活躍しているといっても過言ではないだろう。国際大会での成績や獲得したタイトルが重要なのか、それとも通年で活躍した成績が重要なのか。サッカーではチームプレイが重要なため、個人賞に賛否両論が生まれてしまうことは仕方ないのかもしれない。

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