メッシのW杯制覇へ最大のキーマン? アルゼンチンに出てきた遅咲き守護神

アルゼンチン代表の守護神になったマルティネス photo/Getty Images

デビューからクリーンシート連発

アルゼンチン代表といえば、常に豪華なアタッカー陣を揃えた攻撃的なチームとの印象が強い。

今の代表もリオネル・メッシを中心に才能あるアタッカーは揃っているが、最大の強みは攻撃より守備にあると言ってもいいだろう。以前に比べると、やや地味なチームに仕上がってきているのだ。

すでにアルゼンチンは南米予選通過を決め、来年の2022ワールドカップ・カタール大会への切符を掴んだ。ここまでは13試合を消化し、8勝5分0敗。無敗は首位のブラジル代表と2位アルゼンチンの2チームのみで、失点数はブラジルの4点に対してアルゼンチンは6点とかなり堅い。

その立役者の1人として称賛されているのが、今年6月に代表デビューしたばかりのGKエミリアーノ・マルティネスだ。

長くアーセナルのリザーブGKだったマルティネスは、今や代表とアストン・ヴィラの守護神だ。現在は29歳とかなり遅咲きな選手ではあるものの、これまで代表で14試合プレイして9回もクリーンシートを達成。今夏のコパ・アメリカ制覇にも大きく貢献した。

クリーンシートはマルティネスだけの功績ではないが、何かと不安があったアルゼンチン代表のGKに頼れる守護神が出てきたのは心強い。

ブラジルに比べるとインパクトは劣るかもしれないが、今のチームは大きく崩れる気配のない安定感がある。来年のワールドカップでもそれが最大の武器となりそうで、マルティネスの堅守を軸に渋く勝ち抜くアルゼンチンの姿に期待がかかる。

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