“試合後も練習に励む日本人”に現地記者も驚き オランダの強豪で主力の男は代表入りも近い?

主力として活躍する菅原 photo/Getty Images

21歳でAZの主力に

名古屋グランパスで若くして頭角を現し、AZアルクマールで主力となっている日本人選手が菅原由勢だ。オランダの強豪で成長を続ける男は日本代表入りも近いかもしれない。

2018年に彗星の如く現れた菅原はユース在籍時にトップチームへ2種登録されると、開幕戦のガンバ大阪戦でスタメンに選ばれフル出場を達成。17歳7ヵ月27日でのJ1開幕先発は稲本潤一に次ぐ史上2位の記録となった。

衝撃の開幕戦デビューとなったシーズンは13試合に出場した。2019-20シーズンからAZへ加入し、同クラブでも開幕戦でスタメンを飾る。するとその試合でもゴールを奪うなどインパクトを残し、昨年には日本代表にも選出され、カメルーン代表戦で途中出場を果たした。

今季のエールディヴィジこそ8位と苦戦しているAZだが、菅原が加入した2019-20シーズンは2位、昨季は3位と好成績を残している。上位常連の国内強豪クラブで主力として戦う男はリーグ通算55試合に出場して4得点4アシストしており、右SBの主力の座を掴んでいる。

攻守両面においてハードワークできる菅原の日本代表復帰もあるだろうか。右SBは酒井宏樹という絶対的な存在がいるものの、コンディション不良でも起用されることがあり、負傷離脱も増えてきた酒井は代表において負担がかかりすぎている。室屋成や山根視来といった右SBのライバルたちを抑えて森保ジャパンの右SBとして輝けるだろうか。

エールディヴィジ第14節のフィテッセ戦では、サブから途中出場となった菅原。オランダメディア『VI』では同試合後の現地記者のTwitterを取り上げており、試合後のスタジアムの様子を動画にて公開。「忘れられない試合後の驚き」とつづられており、そこにはわずか10分間の出場に終わった菅原が試合後に誰もいないスタジアムのピッチで1人で練習を続ける姿が映し出されていた。

このたゆまぬ努力が成功へと導いていることだろう。21歳の若き新星が再び日本代表で活躍する姿も見られるかもしれない。

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