監督解任でライプツィヒは甦るのか ブンデス“11位”のままでは終われない

今季なかなか調子の出ないライプツィヒ。5日にはマーシュ監督も解任した photo/Getty Images

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暫定指揮官の手腕が試される

2016-17シーズンの初昇格から昨季まで、ドイツ・ブンデスリーガで一度もトップ10を逃したことはなかった。しかし、2021-22シーズンのRBライプツィヒは苦戦を強いられることとなっている。ここまでは14試合を終えて11位。今季こそ絶対王者バイエルン・ミュンヘンに挑むシーズンとするはずだった彼らだが、歯車は噛み合わない。

ユリアン・ナーゲルスマン監督やDFダヨ・ウパメカノ、MFマルセル・ザビツァーといった昨季のチームを支えた主要人物を失い、2021-22シーズンの彼らは大丈夫なのか。開幕前からそんな疑念は渦巻いていたが、結果としてその不安は的中することとなってしまった。現地時間3日に行われたウニオン・ベルリン戦にも1-2で敗戦し、早くも今季6敗目。この結果を受けて、クラブ上層部は5日にジェシー・マーシュ監督の解任を決断。これまでは破竹の勢いでブンデスにおける地位を築き上げてきたライプツィヒ。だが、いよいよ彼らは停滞の時期の送ることとなってしまうのだろうか。

ただ、そうなるとも限らない。今季のライプツィヒは悪いなりにもある程度のチャンスは作れている。スカッド自体のクオリティは高いだけに、何かキッカケさえあれば例年通りの姿に戻る可能性はあるだろう。チームの負けが込むなかでもMFクリストファー・エンクンクなどは奮闘中。逆襲へのピースは揃っており、あとはマーシュ監督の後任指揮官を暫定的に引き受けたアヒム・バイアーロルツァーがこの素材をどう調理するかだ。2部時代の2014-15シーズンにも暫定監督としてハーフシーズンを指揮した彼は、その経験を活かしてチームを立て直すことができるか。
怪我人は多いものの、ブンデスでも屈指の選手層を誇るライプツィヒ。楽しみな若手も多数頭角を現しているだけにこのまま終わるとも思えないが、はたして今季の彼らはリーグ戦をどのポジションで終えることとなるのだろうか。指揮官交代で調子が上向くことに期待したいが、結末はいかに。

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