内田篤人、ラウールらでCLベスト4から《10年》で激変「今のシャルケは2部の平凡なチーム」

内田がいた頃のシャルケは強かった photo/Getty Images

2部でも楽に勝てない状況へ

5日の首位ザンクトパウリとの一戦に勝てば上位進出が見えてきたのだが、日本代表DF板倉滉擁するシャルケは1-2で破れてしまった。

昨季ブンデスリーガ2部に降格してしまったシャルケは1シーズンでの昇格を懸けて戦っているものの、現在は8勝2分6敗の8位と出遅れている。今から10年前に内田篤人やラウール・ゴンザレスらとともにチャンピオンズリーグ・ベスト4に進んだチームが2部でも楽に勝てないとは、時の流れは恐ろしい。

2部の中位まで落ちてしまった原因は様々だが、近年のシャルケが移籍市場で上手く立ち回れていなかったのは事実だろう。優秀な選手を抱えながら、フリーで手放してしまうケースが目についた。

現在リヴァプールで活躍するDFジョエル・マティプも2016年夏にフリーでリヴァプールへ放出することになり、翌年にはDFセアド・コラシナツをアーセナルへ、FWエリック・マキシム・チュポ・モティングはストーク・シティにフリーで放出。

さらにその次の年にはMFレオン・ゴレツカがバイエルンへ、MFマックス・マイヤーがクリスタル・パレスへフリーで移籍。昨夏にはGKアレクサンダー・ニューベルもフリーでバイエルンへ手放してしまった。

板倉は最終ラインで必死に体を張っている photo/Getty Images

今夏には板倉を加えたが、近年の補強では失敗も

彼ら有望株を売却できていれば、その売却益で次なる補強に繋げることも出来た。それだけに、毎年のように実力者がフリーで出て行ってしまったのは残念だったか。

独『WAZ』は現在のシャルケを「2部で平凡なだけ。それ以上でもなければそれ以下でもない」と手厳しい評価を下している。

まだ2位ダルムシュタットとは勝ち点差が3点しか離れていないため、挽回のチャンスは十分に残されている。しかし2部でもたつく状況で1部に昇格したとしても、1部で生き残れるかは怪しい。

今回のザンクトパウリ戦ではエースとして今夏に獲得したFWシモン・テロッデが怪我で離脱する不運もあり、ここまで12得点を挙げている大エースのテロッデがいなければ上位進出は難しいだろう。板倉も懸命に体を張っているが、シャルケは1シーズンで1部へ戻れるか。同メディアはもう1年2部で戦う準備も必要と主張しており、サポーターの中にはその覚悟をしている者も少なくないか。

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