パス成功率90%は彼の平常運転 リッチクラブ神戸が狙う日本有数のレフティプレイメイカー

神戸行きが噂される扇原 photo/Getty Images

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精密機械のようにパスを供給する

毎年積極的な補強で話題を呼ぶヴィッセル神戸。今季もシーズン途中にも関わらず、大迫勇也、武藤嘉紀、ボージャン・クルキッチの強力な3枚のFWを獲得し、チームの強化に成功している。

そんなリッチクラブである神戸が次に狙うターゲットが横浜F・マリノスのMF扇原貴宏だ。国内メディアによれば既に扇原に接近しており、移籍金は1億円を超える大型補強となるようだ。

セレッソ大阪でキャリアをスタートさせた扇原は、のちに日本代表となる柿谷曜一朗や山口蛍と共に将来を期待された選手であった。ロンドン五輪にも選ばれており、日本では珍しい大型ボランチ誕生と騒がれていたが、移籍先である名古屋グランパスでは輝けず、2017年にマリノスへ加入している。

現セルティックの指揮官であるアンジェ・ポステコグルーに中盤のプレイメイカーとして重宝された扇原は、左足から放たれる正確なパスを武器にチームの攻撃を操っている。90分の中でパスのミスが少ない選手であり、直近の浦和レッズ戦、FC東京戦、ガンバ大阪戦では90%のパス成功率を誇っている。また、横パスやバックパスばかりではなく縦に付ける楔の正確さも彼の武器であり、攻撃的なマリノスを支える縁の下の力持ちだ。更に縦へのフリーランでスペースを突く賢さも兼ね備えており、日本を代表するアンカーだといえる。

神戸としても彼が入ればより中盤が活性化されるだろう。現状ではセルジ・サンペールが中盤の底でプレイしているが、神戸のサッカーの性質上疲労が溜まりやすいポジジョンであり、2人の実力者でローテーションできれば、安定感も増すことになる。また、そのサンペールに移籍の噂が出ており、いきなりファーストチョイスになれる可能性もある。

前線に続いて次は後方の補強を進めたい神戸。今季のJリーグは川崎フロンターレとマリノスの2強状態でシーズンが終わっており、来季は神戸もそこに仲間入りしたい(データは『WhoScored.com』より)。

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