鹿島を蘇らせた指揮官の退任を発表 原点回帰で取り戻した強さ

相馬監督の退任を発表 photo/Getty Images

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4月に途中から就任する

鹿島アントラーズは今季限りでの相馬直樹監督の退任を発表した。クラブは今季途中就任ながらチームを立て直した指揮官ではなく、新たな監督を来季に向け模索するようだ。

今季の鹿島は昨シーズンから引き続き、アントニオ・カルロス・ザーゴ監督で開幕した。しかし開幕戦で清水エスパルスに1-3と敗戦すると、開幕8試合で2勝2分け4敗とスタートダッシュに失敗。4月にザーゴ監督を解任すると、相馬監督が後を引き継いだ。

川崎フロンターレやFC町田ゼルビアなどでも監督経験のある相馬監督は、鹿島の原点でもある勝利を突き詰めたスタイルへと変えたことが大きかった。パスサッカーを理想形に挙げていたザーゴ監督よりもリアリティのあるサッカーへと戦術を変え、チームを蘇らせる。初陣の徳島ヴォルティス戦に1-0で勝利すると、その後は6試合無敗で4連勝も経験。勝つことでチームに自信を付けさせ、鹿島を復活させた。

鹿島は終盤も10試合を7勝1分2敗とシーズンを通じて上位だった名古屋グランパスを振り切り、4位でシーズンを終えた。J1の11・12月度の月間優秀監督賞を受賞するなど、鹿島に強さを戻したのは間違いなく相馬監督の力が大きい。町田をJ3からJ2に定着させ、鹿島を蘇らせた指揮官の来季にも注目だ。

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